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医療相談室

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前立腺肥大症 術後に鈍痛、頻尿

 昨年9月、前立腺肥大症の手術を受けました。その後、左下腹部に不快感や違和感があり、最近は左下腹部から左脇腹、背中にかけての鈍痛と夜間に頻尿が続いています。泌尿器科を受診し、検査をしたものの「異常なし」と言われ、途方に暮れています。(65歳男性)

残った前立腺に慢性炎症か

泉 浩司 横浜市立市民病院泌尿器科副医長(横浜市)

 前立腺肥大症の手術では、肥大して尿道を塞いでいる内腺ないせんを切除しますが、外側の外腺は残ります。現在の症状から、残った前立腺に慢性炎症(慢性前立腺炎)が起きている可能性があります。

 前立腺に炎症が起きると、神経に沿って陰部や下腹部に不快感や違和感を覚えたり、脇腹や背中に痛みを感じたりするほか、頻尿の症状が出ることがあります。同じような症状が表れる膀胱ぼうこう炎や尿路結石などとは異なり、多くの場合、検査で異常が認められません。

 治療法としては、細菌性の炎症には抗生物質を、非細菌性のものには前立腺肥大症に用いられるα1ブロッカーや抗炎症薬、各種の漢方薬を服用します。

 精神的ストレスや飲酒、喫煙、睡眠不足、長時間の座位、不規則な生活なども原因になるので、これらの生活習慣を改善することが大切です。

 前立腺肥大症には頻繁に尿意を覚える過活動膀胱などが合併していることがあり、手術しても頻尿は改善しないことがあります。そのような場合は過活動膀胱の治療薬を用います。

 慢性前立腺炎は良性疾患で、過度に心配する必要はありませんが、完全に治るには数か月かかる場合もあります。根気よく治療を続けることが大切です。一方、前立腺肥大症の手術をして残った部分にがんが発生することもあるので、がん検診を継続して受けることをお勧めします。

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