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健康トレンド

介護・シニア

お灸(上)体のつぼ 熱で刺激

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 お灸きゅうが静かなブームだ。市販商品の多くは手軽に使え、若い女性を中心に自宅で楽しむ人が増えている。お灸教室も各地で好評だ。

 東洋医学の代表的療法で、日本には約1500年前、中国から伝わったという。ヨモギの葉の裏の綿毛を乾燥させた「もぐさ」に火をつけ、体のつぼを刺激することで、疲労回復や血行促進、鎮痛、内臓の機能回復、免疫力増強などの効果がある。

 最近は、紙製の台座を介して温めるものや、もぐさを炭化させて煙が出ないタイプもあり、京都府鍼灸しんきゅう師会常任理事の岡田高さん(60)=写真=は「痛い所に使うことで症状を改善出来る。鍼灸院でつぼを選んでもらえば、さらに効果的」と話す。

 ドライヤーの温風をつぼに当てる「ドライヤー灸」も広い意味での療法といえ、頭髪の生え際など、お灸をすえにくい場所にもできるメリットがある。

 お灸製造会社「せんねん灸」(本社・滋賀県長浜市)によると、足腰の衰えで日常生活に支障をきたす「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)にならないよう、お灸をするお年寄りも増えている。

 ひざの周囲のつぼにすえることで歩行が楽になるという。同社のホームページは、足腰の筋肉をつけるスクワットなどの運動療法と合わせ、つぼなどを紹介している。

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