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動き出す予防医療

からだコラム

[動き出す予防医療]新技術 異分野の接点から

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林崎良英さん

 私は理化学研究所の予防医療・診断技術開発プログラムのディレクターを務めています。理研の中には、基礎的な研究成果や技術というダイヤの原石がゴロゴロと転がっています。この原石を予防医療で使われるように磨くのが私の使命です。ただし、ただの技術移転とは違います。

 それは、私自身の経験に原点があります。私は医学部を卒業後、少しの臨床経験の後、基礎研究を志し、1995年から理研の遺伝子部門のプロジェクトを統括してきました。この間、共に働いた研究者は、生物学はもちろん、化学、情報学、工学、農学、医学、物理学、光学、さらには言語学、知的財産権の専門家など多岐にわたります。ベンチャー企業の設立にも携わりました。このような貴重な経験を通じて、幅広い視野や、異分野を理解する力の重要性を痛感しました。

 私たちの活動は、常に医師との対話から始まります。医師のニーズをくみ上げ、それを満たす新しい技術を作るのです。私たちの経験が生きるのは、新しい技術というのは、異分野の接点に生まれるからです。

 ところで、予防医療というと、どのような医療を思い浮かべますか。予防接種、健康診断など、身近なはずです。予防医療は、健康長寿につながります。少子高齢化時代を迎える日本では特に重要で、個人の幸せはもちろん、経済の面からも大切です。

 今、予防医療は新しい局面をむかえています。個人の遺伝情報に基づいて将来の疾患を予測し、予防する医療が現実のものとなっています。このコラムでは、新しい予防医療をひもといていきます。(林崎良英・理化学研究所プログラムディレクター)

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karada_117

 
 

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