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一病息災

[お笑いコンビ 松本ハウス]統合失調症(2)幻覚…高校の廊下が波打つ

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 加賀谷が高校に入ると、「臭い」という声がまた聞こえた。幻聴はどこまでも追いかけてきた。外に出られなくなり、1年間、自室に引きこもった。

 臭いの原因を取り除くため、「臭くない」という皮膚科の先生を拝み倒し、手術をしてもらった。「生まれ変われると思っていました」。だが、「臭い」という幻聴は消えなかった。

 母が探してきた思春期精神科に通い、精神科の薬を飲むようになった。母も薬をもらっているのを見て、親に迷惑をかけていることを痛感した。

 病状は改善しなかった。「歩いていた高校の廊下が突然、波打って、自分をのみこもうと襲ってきたのです。経験したことのない恐怖でした」。とうとう、幻覚が現れた。

 周りからの勧めもあり、心の病にかかった人たちが共同生活して社会復帰をめざす「グループホーム」に入った。当時16歳で、入居者約10人の中で最年少だった。ゆったりと時間が流れていくので、幻聴や幻覚は出なくなった。

 平穏な1年が過ぎ、将来のことを考えるようになった。一つだけ、やってみたいことがあった。ラジオ番組を録音して何度も聞いていた「漫才」だ。

 お笑い芸人になれるかもしれないという、根拠のない自信が湧き出てきた。

 

 お笑いコンビ 松本(まつもと)ハウス、ハウス加賀谷(かがや)さん(41)

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