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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

yomiDr.記事アーカイブ

好きなことで、心も体もリフレッシュ

 芥川龍之介の作品「鼻」は、大きな鼻の禅智内供ぜんちないぐが、主人公です。禅智内供の鼻は、長さが15から18センチ・メートルあると書かれています。初めてこの話を読んだ時、私は、「鉄腕アトム」に出てくる、お茶の水博士とイメージが重なってしまい、含み笑いしながら、読んだ記憶があります。

 私は小学生の頃、楽しんでマンガを読んでいました。特に、手塚治虫先生が大好きで、「ブラック・ジャック」の連載を毎週、欠かさず読んでいました。そんな手塚治虫先生に憧れて、私は医師になりました。

 みなさんにも、小さな頃、憧れたものがあったと思います。満天の星を眺めながら、いつかは宇宙を旅してみたいと宇宙飛行士に憧れた人、遠い砂漠に浮かぶピラミッドを目指し、悪路を行く冒険家に憧れた人、深い海の神秘に心を奪われ、海底2万マイルを冒険する潜水艦の船員に憧れた人――。大人になると、小さな頃の憧れを知らないうちに忘れてしまうことがあります。生活に追われ、仕事が忙しく、夜になるとぐったりとしてしまう毎日を送っている人や、病院に通い、薬を飲む時間に追われる日々を送っている人など、心も体もすり切れてしまってはいませんか。

 そんな時は、無理をせず、少しのんびりしてみてはいかがでしょうか。たとえば、しまい込んでいた懐かしい写真を見たり、好きだった歌手の歌を聴いたり、昔行った思い出の場所を訪ねてみたり、心休まる時間を過ごすようにしてみてはいかがでしょうか。

 私も、心と体に栄養を与えるために、2015(平成27)年2月28日から5月10日まで、京都国際マンガミュージアムで開催されている「医師たちのブラック・ジャック展」へ行って来ました。2階の展示場には、等身大のブラック・ジャックとピノコが、私を待っていてくれました。私も、童心に帰って、記念写真を撮らせていただきました。

 久しぶりにマンガの世界を楽しんだおかげで、心も体もリフレッシュしました。薬や医療に頼ることなく、自分の好きなことで、体調管理ができました。ゴールデンウィークは、絶好のチャンスです。ぜひ、みなさんも、病院にかかる必要がある状態になる前に、体を休める工夫をされてはいかがでしょうか。みなさんが、元気で健康な毎日を過ごされることを心からお祈りしています。

いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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2件 のコメント

万歳の人生のためには、、、

埼玉のシニア

自分の好きな事は、実に気分を爽快にする。年齢を重ねるごとにその傾向が強く成り、ある意味では頑固者になってきていると実感しているが、やめられない。...

自分の好きな事は、実に気分を爽快にする。年齢を重ねるごとにその傾向が強く成り、ある意味では頑固者になってきていると実感しているが、やめられない。逆に、嫌いなものには絶対的に避けて通る。親の教えだ。

たとえばシニア世代に良く見られる”農作業”。農家生まれなのに、手が荒れる事が我慢できない。肥しをまくなどとんでもない。かさついた手では何もできない。庭の草むしりも困り果て、いい加減草が伸びてから、仕方なくやる。庭木の選定は、年1回集中してやる。車の洗車などガソリンスタンドで人任せ。

趣味として書道、絵手紙、編み物、ゴルフ、カラオケなどがあるが、ゴルフも手が荒れるのでその日はハンドクリームを湯上りに厚めに塗り、翌日に備える。編み物は男だてらだが、やっている、これも手が荒れた時は出来ないし、絹糸の扱いは出来ない。書道、絵手紙しかり。カラオケで手がかさついていると気になって歌えない。
繊細な手の動きが出来ないのだ。爽快な気分で事にあたりたい。

100までの生活設計が出来ている。85までゴルフをやり、80から書道を再開し、カラオケは今夢中で、絵手紙は85からで、編み物は90からだ。これで私の人生は万歳の人生なのだ。






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腹式呼吸でリフレッシュ

めざめたじいさん

 手塚先生のお嬢様と触れあう機会を持った私です。お嬢様はアトムのいもうとウランちゃんそっくりな方でした。お子さんが小さいときほとんど家に帰ったこ...

 手塚先生のお嬢様と触れあう機会を持った私です。お嬢様はアトムのいもうとウランちゃんそっくりな方でした。お子さんが小さいときほとんど家に帰ったことがなかったと言います。仕事一途だったのでしょう。

 アトムは私の子どもが大好きなキャラクターでした。今でもアトムのシールが、彼の机に貼ってあります。50を過ぎた息子ですが、間もなく定年を迎える準備を始めているようです。

 77歳まで勤めた私は、趣味はありませんでした。年数回行くコンサートが唯一の楽しみでした。無職の欄にレ点をつけると、言いしれぬ寂しさにおそわれました。打ち込める物を探すことになったのが、一人でいると声が出なくなることでした。朝晩の読経にも響きました。一念発起、ボイストレーニングに通い、腹式呼吸を始めました。その甲斐あって合唱団に入ることが出来ました。

 腹から声を出すことは健康状態大変いいと気づきました。合唱団で歌う傍ら老人会の歌う会に参加し、毎月童謡・唱歌を歌うようになりました。私のリフレッシュ方は腹から声を出すことです。胸に響いて心地よい気分に浸れます。

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