中2の娘 身長147センチで止まる?
中2の娘は身長が1・47メートルで、この2年間、数センチしか伸びていません。初潮は小学4年で来ましたが、成長期らしい伸びは思い当たりません。父は1・65メートル、母は1・54メートルです。ここで止まってしまう可能性が高いのでしょうか。(42歳女性)
初潮後の伸び 平均6センチ
身長は成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンの働きで伸びます。大きく伸びる第2次性徴期は、男児が13歳頃、女児が11歳頃。女児の初潮年齢は12歳半が平均的です。思春期の訪れが早いと、同年齢に比べ、身長の伸びが止まる時期が早まります。これを「思春期早発症」といいます。
初潮が来ると性ホルモンの分泌が盛んになり、骨端が閉じて骨の成長が止まるため、その後の身長の伸びは平均6センチが目安です。女児は7歳半よりも早く乳房が膨らみ始めた場合、男児は9歳未満で精巣の容量が3~4ミリ・リットル以上になっていると、この病気の可能性があります。
女児の場合、原因不明であることが多いです。男児は脳腫瘍などの病気が隠れていることがあり、慎重に診断する必要があります。
思春期早発症は早期発見、早期治療が重要で、性ホルモンの分泌を抑える薬を月1回、皮下注射をする治療が一般的です。第2次性徴を止めたり、遅らせたりして、骨年齢の進行を緩やかにします。
女性の予想身長は両親の身長の平均値から6・5センチを引いた値とされ、質問者のお子さんの場合は1・53メートルです。お子さんは初潮が平均よりも早く、思春期早発症の可能性があります。過去2年間で身長の伸びが小さいことも踏まえると、今後、大きく伸ばすことは難しいかもしれません。
正確な診断にはホルモン検査などが必要です。小児内分泌の専門医に相談することをお勧めします。