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群馬大と東京女子医大、特定機能病院「取り消し相当」
厚生労働省の社会保障審議会医療分科会(厚労相の諮問機関)が14日開かれ、肝臓手術を受けた患者が相次いで死亡した群馬大病院(前橋市)と、鎮静剤の投与後に男児が死亡した東京女子医大病院(東京都新宿区)について、特定機能病院の承認を取り消すかどうかを協議した。
委員からは「取り消すべきだ」との厳しい意見が相次ぎ、同分科会は、両病院とも「承認取り消し相当」とする意見書をまとめる見通し。
分科会は非公開で行われた。厚労省は意見書の提出を受けた後、病院への聴聞を行った上で改めて同審議会からの答申を得て、正式な処分を決める。
群馬大病院では2009~14年に第二外科の男性医師が行った手術で、約3か月以内に患者が死亡したケースが、腹腔鏡手術で8人、開腹手術で10人相次いでいたことが判明。
東京女子医大病院では昨年、首の腫瘍を取る手術を受けた2歳男児が、人工呼吸中の小児患者への投与が禁じられている鎮静剤「プロポフォール」を大量投与された直後に死亡する事故が起きたが、事故前にも同様に鎮静剤を投与された小児患者11人が死亡していた。
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