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コールドプレスジュース…栄養そのまま「サプリ」感覚

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たっぷりの野菜を使った、色とりどりのジュースが販売されている(サンシャインジュース新橋店で)

 健康や美容を意識し、野菜や果物を搾ったジュースを飲む人も多い。最近は、低速ジューサーを使うことで栄養素を多く残す「コールドプレスジュース」が人気だ。販売店が続々とオープンし、自宅で作れるジューサーも登場している。

■低速ジューサー

 コールドプレスジュースは、スクリューが低速回転して野菜や果物を圧縮する低速ジューサーで作る。カッターを高速回転させ食材を細かく切断する従来の高速ジューサーに比べ、発生する熱が抑制されるので、熱に弱いビタミンCや葉酸などの栄養素や酵素が多く残る。

 管理栄養士の岡田明子さんは「朝食時や、甘いお菓子の間食の代わりにコールドプレスジュースを飲めば、ビタミンやミネラルが補える」と話す。ただし、果物の割合が多いと糖分のとりすぎにつながるため、「野菜と果物の割合は1対1がおすすめ」とアドバイスする。

■販売店続々

 コールドプレスジュースの販売店が続々と登場している。昨年1月、東京・恵比寿に専門店「サンシャインジュース」がオープンした。生産者から直接取り寄せた有機野菜や減農薬の野菜など約1~1・5キロを使い、約400ミリ・リットルのジュース(ボトル入り)を搾る。メニューは、ほうれん草や小松菜、ビーツやショウガなど10種類以上で、価格は1000円前後。1日4、500本を売り上げるという。

 同社は今年2月、東京・新橋にも出店した。「ジュースというより『飲むサプリ』という感覚で続けている人が多い。40歳前後を中心に、男性客も約4割利用している」(同社)という。

 そのほか、昨年4月には東京・代官山に「コスメキッチン ジューサリー」がオープン。体の中からきれいになりたいという女性に好評で、名古屋や大阪、札幌など5店舗に拡大した。代官山には昨年7月、「ホワイジュース?」も開店し、こだわり素材のジュースを提供している。

■自宅で手軽に

 専門店が近くにない場合、低速ジューサーを購入し、自宅で作ることもできる。

 パナソニックの「低速ジューサー」(税込み3万8000円前後)は、スクリューが1分間に45回転する。おろし刃状のカッターが1分間に1万6000回転する同社の高速ジューサーで作ったジュースと比較すると、ビタミンCの含有量はオレンジとニンジンのレシピで低速は高速より10%多かった。パイナップルとキュウリのレシピでは、約2倍だったという。

 シャープの「ヘルシオ ジュースプレッソ EJ―CF10A」(同3万9960円前後)は、スクリューが1分間に32回転。フィルターが取り外せる分離型スクリューを搭載し、手入れしやすい。ヒューロムの「スロージューサー H2H」(同3万9000円前後)は、1分間に40回転。種や皮にある水分までしっかりと搾りきることが可能な調節レバーがついている。(バッティー・アイシャ)

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