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遺族がわかりやすいと…群馬大学病院、「過失」加筆を釈明

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 肝臓手術後に患者の死亡が相次いだ群馬大学病院(前橋市)。先月、ようやく腹腔鏡ふくくうきょう手術の死亡例に対する調査報告書を公表したばかりだが、調査の不備が次々に発覚し、ついに再調査に追い込まれた。執刀医からは、この報告書への反論も寄せられ、事態は混迷を深めている。

 「ご遺族にわかりやすいと、『過失があった』と後から入れてしまった」

 2日、記者会見した群馬大学病院の永井弥生・医療の質・安全管理部長は、そう釈明した。

 この日の会見では、報告書で明記されていた「過失」の文言を削除することが発表された。病院として、「過失があった」との判断には変わりないが、調査委員会としての結論ではないと訂正した形だ。

 病院側は2月、報告書の最終案を外部委員が承認した後、無断で内容を修正。死亡した8人の検証結果の概要の末尾にそれぞれ「過失があったと判断される」と書き足した。外部委員の一部からは、「過失」の文言削除を求める抗議文も提出されていた。

 このほか、外部委員が初回しか出席を求められていないことや、執刀医らの聴取内容が十分に外部委員に知らされていないなど、調査を巡る不備が次々に発覚。追加の調査をせざるをえない状況となった。

 一方、執刀医は、3月30日付で調査委員会あてに反論の上申書を提出していた。報告書で、技術などの問題が指摘された後に、「以上のことから、過失があったと判断される」とされたことに対し、「妥当ではないのではないか」と反論した。ただ、技術的な問題の指摘自体には、「申し訳ない」としているという。

 これに対し、父親を亡くした遺族の男性は「専門家が調査した上で、病院側が過失があったと判断しているのに、こういう反論は疑問に思う。まだ執刀医から直接は何も聞いていない。まず説明してほしいという気持ちだ」と話している。

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