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腹腔鏡死亡、群大病院が再調査…調査委提案受け

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 群馬大学病院(前橋市)で腹腔鏡ふくくうきょうを使う高難度の肝臓手術を受け、患者8人が死亡した問題で、病院側は2日夜、前橋市内で記者会見を開き、開腹手術の死亡問題を含め総合的に検証する委員会を新たに設置することを発表した。

 患者が死亡しているのに高難度手術が続いた理由などについて再調査し、真相究明を目指す。

 この日、東京都内で開かれた調査委員会で外部委員から調査の見直しを提案されたのを受け、決定した。今回の調査委は、病院側が先月公表した最終報告書を巡り、調査手続きや内容を巡る不備が指摘されていたため開かれた。

 調査委では問題点として〈1〉外部委員が報告書の内容を承認した後に「過失があった」などと無断で加筆していた〈2〉執刀医ら当事者の聴取内容の詳細を外部委員に知らせなかった〈3〉検証もなく高難度手術が続けられた背景が解明しきれていない――などが挙げられた。

 これを受け、過失の判断は調査委ではなく病院独自の判断だったため、報告書に記述した「過失」の文言を削除することを決めた。その上で、執刀医らの聴取内容の外部委員による評価、問題の背景や理由を掘り下げる検証を改めて行う。

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