文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

すてきライフ

yomiDr.記事アーカイブ

休日 息子と実験的遊び

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 脚本・監督を担当したアニメ映画「思い出のマーニー」が今月、DVD・ブルーレイになりました。昨夏公開のこの作品では、家や学校で疎外感を抱いていた主人公の少女の心が、金髪の謎の少女と交流を重ねるうち、微妙に変化していきます。2人の会話のやりとりが醍醐だいご味です。映画館で気になったシーンも、何度も見返せると思います。

 オフの日は、だいたい、小学1年の息子と過ごしています。「ビスマス」という金属を鍋で煮詰めてきれいな虹色の結晶を作るといった、実験的な遊びをすることが多いですね。きらきらと目を輝かせる息子と一緒に、僕も楽しんでいます。高校時代は理数科でしたし。

 基本的に、考え方が理系なんだと思います。それは映画作りでも同じ。一番大事にするのは主人公の感情の流れですが、「なんとなく描く」ではダメ。一つのカットの中でも、どんな風に見せようかと、論理的に、きちんと計算しているんですよ。

 この作品は、家族の物語でもあります。僕にとっても家族は大切な存在。「マーニー」の制作中、スタジオジブリで未明まで仕事をするような日でも、夕食はいったん自宅に戻って家族と食べていました。そのために、仕事場の近くに引っ越したんです。昨年末にジブリを離れ、今は比較的時間に余裕がありますが、ある程度充電したら、「あの忙しい目にまた遭いたい」と思うのでしょうね。(聞き手・石原毅人、写真・松田賢一)

 米林 宏昌(よねばやし ひろまさ)さん 映画監督。1973年生まれ。石川県出身。スタジオジブリでは、「思い出のマーニー」のほか、「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)の監督も担当した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

すてきライフの一覧を見る

最新記事