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群大病院問題、再調査に指導を…遺族側が厚労相に要望

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 群馬大学病院(前橋市)で肝臓手術を受けた患者が相次ぎ死亡した問題で、遺族側の弁護団(団長・安東宏三弁護士)は31日午前、厚生労働省を訪れ、外部委員が参加する形の再調査を同病院に指導することなどを求める塩崎厚労相宛ての要望書を提出した。

 要望書は、腹腔鏡ふくくうきょう手術を受けた8人死亡に関する院内調査報告書が、医学的観点からの検討に加え、調査手続きでも執刀医や診療科長からの聴取などが不十分だと指摘。さらに、学外から起用した委員が会議にほとんど出席していなかったとされることに、「『身内』のみで作成されたと言うほかない」と調査の客観性に疑問を示した。

 また、開腹手術でも10人の死亡例が出ていることから、病院側が現在進めている開腹手術の調査に対して、厚労省に病院側への指導を求めた。

 弁護団によると、腹腔鏡手術後に死亡した患者2人、開腹手術後に死亡した患者3人の遺族から依頼を受けているという。

 同省で要望書を手渡した後、弁護団事務局長の梶浦明裕弁護士は「外部委員が調査に関与していなかったことに遺族も疑問を感じている。もう一度しっかり調査してほしい」と話した。

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