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高崎尚樹の健康ルネサンス

健康・ダイエット

“ボケない”ための六本木駅「山登り」

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 時々、「ご職業は?」「職種は?」と聞かれることがある。「会社役員」というほど優秀でも偉くもないので「営業です」と答えることにしている。実際、オフィスで過ごす時間はあまりなく、営業と称してあちらこちらへ出かけては、サボってばかりいる。

 多い日は1日10回以上電車に乗る。改札口の多くは地下もしくは高架部分にあるので、一日中階段を上り下りしており、都会にいながら“山登り”をしているようなものだ。

 都営地下鉄大江戸線の六本木駅内回りホームから見た一つ目の階段は、まさに「山道」。東京・六本木ヒルズに行くときに使っている。

 内回りホームの地下深度は42.3メートル。いわゆるビル10階分以上の深さから地上に上がる最初の階段で、最上部まで88段ある。上り始めて15段目あたりには親切に「地上からの深さ40m」と書かれてあり、人によっては、さらにやる気満々になるか、もしくはげんなりすることになる。

 この後の階段は、改札まで2つ、地上までさらに5つ。合計8つの階段を上って初めて地上に出ることができる。すべての段数を足してみると、

 88+51+27+4+16+39+18+19=262

 合計262段の階段を「登る」ことになる。階段部分以外に歩く距離もあり、地上に出て空を見るまでには5~6分の時間を要することになる。エスカレーターを使って上がっても、同じくらいの時間が必要である。

 息も絶え絶えになりながら、六本木駅「山」を完全に踏破した。

 地下40メートルのホームに電車が到着し、地上に出ようとするとき、読者のみなさまは、迷うことも、ためらうこともなく、サッと階段に向かうことができるだろうか?

 「この駅は、上まで長いから、今日だけは、許してもらおう」と、自分に言い訳しながら、エスカレーターに乗ってしまう方も少なくないはずである。

 しかし、この階段の一段一段が、将来認知症になって、ボケてしまうのを予防してくれると知ったら、階段に足が向かうのではないだろうか?

 わたしたちは、アルツハイマー型認知症の予防について取り組んでいて、予防効果がハッキリしているのは、ウォーキングを含めた運動なのである。

 ウォーキングをしたり、階段を上ったりして、身体を動かす運動を続けると、メタボや認知症の予防になることだけは、覚えておいていただきたい。

 ちなみに、六本木駅の階段を「全山登頂」した私は、訪問したオフィスで、おいしいものをいただいた。階段を上って消費したカロリーは、どら焼き1個でぶち壊しである。

 

 

 


 

 

 

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高崎 尚樹(たかざき なおき)

株式会社ルネサンス 取締役常務執行役員ヘルスケア事業担当
経営学修士

【業務経歴】
1985年、ダイエーグループ入社。ホテル、スポーツクラブ等、レジャー・サービス事業担当。94年、ルネサンス入社。2006年、執行役員ヘルスケア推進部長。08年から現職。

【公的活動】
厚生労働省関連:公益財団法人 健康体力づくり事業財団理事、健康日本21推進全国連絡協議会幹事、国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所協力研究員
経済産業省関連:日本版PHR研究会委員、次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資WG委員などを歴任。

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