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こころ元気塾

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友森玲子さん(3)子どもを迎え入れる覚悟で…

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 ――活動に込める思いは。

 動物をペットショップで買うのではなく、保護動物を譲り受けるのが普通の社会になってほしいです。そうすれば殺処分の数も減らせます。ドイツでは、ペットショップはほとんどなく、譲渡で動物を飼うケースが大半で、殺処分もありません。

 私は、老齢の犬猫でも雑種でも「かわいいな」と思って動物愛護センターから引き取っています。同じように感じる人はいるはずです。活動を通して、少しずつ社会の流れを変えていきたいですね。


 ――高齢動物の介護は、社会問題になっています。

 捨てられる中には、高齢の動物が目立ちます。動物は元気で楽しいというだけで飼い始めたものの、年を取ってくると手に負えなくなり、手放すケースが多いのではないでしょうか。

 人間と一緒で、高齢になるとトイレがうまくできなくなるし、病気がちにもなります。介護で疲れ果ててしまう飼い主もいるし、「手がかかるほどかわいい」と言いながら、上手にお世話をしている飼い主もいます。最初から、高齢になった場合の心構えをして飼うことが重要です。


 ――今後、取り組んでいきたいことは。

 ボランティアの人たち向けのセミナーを企画しています。動物の適切な飼い方など、正しい知識を得たボランティアが、友達や同僚に知識を伝えてくれれば、草の根の啓発になります。適切な管理ができる人が増えれば、捨てられる動物も減って動物たちにとっても幸せだし、飼う側の人間も、動物とより良い関係を築けると思います。


 ――動物の飼い主に伝えたいことは。

 命ある生き物だから病気にもなるし、いずれ介護も必要になります。「うちの子は病気にならないから」と、いつまでも元気だと思いこんでいる人もいますが、その考え方は正しくありません。子どもを迎え入れる覚悟で飼って下さい。


 ――災害時のペット同行避難も課題ですね。

 大都市が大震災に見舞われると火災が起きる可能性が高く、避難後に動物を取りに戻るのが困難になる恐れがあるので、必ず連れて避難しなければなりません。最低5日分のペットフードと水を備えておくことが肝心です。フンを片付けるためのビニール袋や衛生用品などもあった方がいいでしょう。

 動物は家族の一員です。責任は飼い主にあります。どんな時でも、動物が安心して過ごせるように、災害への対応を日頃から家族で話し合っておくことが望ましいですね。

友森玲子(とももり・りょうこ)さん

 1977年、東京都生まれ。2002年、杉並区にペットサロンを開業。07年に動物愛護活動を始め、東日本大震災では福島の被災動物を保護した。14年、渋谷区に開いた「ミグノンプラン」はサロン、シェルター、動物病院を備え、最大150頭を保護している。


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