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友森玲子さん(2)年老いた犬猫も引き取る

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 ――ここの動物たちには「かわいそう」という印象を受けません。

 保護動物はとても魅力的で面白い存在だと思っています。動物愛護センターから引き取った時は、毛並みや肌がボロボロの動物も多いのですが、丁寧にシャンプーして、栄養ある食事やサプリメントを与えて治療すれば、どの子もピカピカになります。

 人を怖がったり、飼育ケージから出られなかったり、ほえ癖があったり。きっと、虐待や飼育放棄など、つらい経験をしてきたことが背景にあるのだと思います。でも、適切に訓練すれば、家庭に迎えてもらえるように変わっていきます。動物の回復力や変化には、いつも驚かされます。その過程が楽しくもありますね。


 ――年老いた犬猫、中型・大型犬もいますが、譲渡は難しくないですか。

 「難しそう」に思えても、参加者に気に入られ、幸せになった動物をたくさん見てきました。どの子にも平等に機会は与えられるべきだと思っています。病気があったり、高齢だったりすると、ハードルは上がるのですが、先入観で「無理」と決めつけてはいけないんです。


 ――具体的なエピソードは。

 例えば、ブルテリア系雑種の「よしだただし君」は捨て犬で、保護される前、ずっとケージに閉じ込められ、散歩もできませんでした。大きくて引っ張る力も強いし、譲渡には時間がかかると思っていましたが、今の飼い主に気に入られ、幸せに暮らしています。訓練士を付けてもらって、散歩の練習中です。

 原発から20キロ圏内にある福島県富岡町の「新夜ノ森」で保護した中型の雑種犬「ヨルちゃん」も3年半かかって、ようやく飼い主が決まりそうです。気に入ってくれた人からは「どうしてこんなにいい子が今まで残っていたんですか」と言われました。先日、動物愛護センターに約1年間、留め置かれていた老齢のシバ犬を引き取り、「貯蔵さん」と名付けました。とても穏やかでかわいらしいです。老犬の魅力を知る人に気に入られるのではないかと期待しています。

友森玲子(とももり・りょうこ)さん

 1977年、東京都生まれ。2002年、杉並区にペットサロンを開業。07年に動物愛護活動を始め、東日本大震災では福島の被災動物を保護した。14年、渋谷区に開いた「ミグノンプラン」はサロン、シェルター、動物病院を備え、最大150頭を保護している。


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