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はつらつ健康指南

健康・ダイエット

複数の料理 同時に…使う食材、すべて並べる

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 料理研究家の川津幸子さんに1年間、手軽な和食を習う企画も最終回だ。卒業制作のテーマは「段取り」。主菜や副菜など、複数の料理を同時に調理するコツを教わった。

 みそ汁に始まり、煮物、あえ物などを覚えてきたが、記者(33)にとって、複数の品を「せーの」で完成させるのは難しい。スムーズな調理の流れを学びたい。

卒業制作ともいえる4品がお盆に並び、ほほ笑む川津さん(右)と記者◎藤原健撮影
食材は見えるところに並べて調理する
みそ汁の具材を煮る前に、竜田揚げを揚げる

 川津さんの答えは「段取りは、献立を決める時に大まかにイメージするのがコツ」。その際、手間をかけてもいい「主役メニュー」を決めてから、簡単に用意できる「お助けメニュー」を考える。

 川津さんが提案したのは、「鶏の竜田揚げ/キュウリ、ワカメ、カニ缶の酢の物/コマツナと油揚げのみそ汁/ご飯」の定食。主役は竜田揚げだ。「揚げたてを食べる」を目標に、他の進行を合わせることにした。

 お助けメニューは、材料を切ってあえるだけの酢の物。みそ汁も、「火を通すのに時間のかからない食材を具にすると簡単」。例えばコマツナは、ダイコンなどの根菜より火の通りが早く、アクも出なくて便利だ。

 調理は、使う食材をすべて出し、キッチンに並べてから始める。途中で冷蔵庫や棚から出し入れする必要がなくなり、無駄な動きが減らせる。「食材を探すうちに調理のタイミングを逃したり、予定していた食材を使い忘れたりという失敗も防げます」

 取りかかったら、味付けなど「食べる直前に行うべきこと」を区別しておき、その前まで済ませてから、すべての料理の仕上げに臨む=表=。

 竜田揚げは調味液に漬けるところまで。酢の物は食材を混ぜるところまで。みそ汁は具材を切るところまで。その後は炊飯器の残り時間を見つつ、全部の仕上げに入る。

 使い終わったボウルなどを調理の合間に一通り洗えるほど、余裕があった。

 お盆に4品が並んだ。ゆらゆら立つ湯気に、竜田揚げの香ばしさ、ご飯やみそ汁の豊かな香りが漂う。どれもできたて。魔法のようだ。

 ほかに段取り上手になる秘訣ひけつは、と尋ねると、川津さんは「経験です」とにっこり。省みると、自炊せずに漫然と外食や市販の総菜で済ませたことが、どれほどあっただろう。「成功も、失敗も経験」。川津さんの言葉を胸に、張り切ってキッチンに立とう。

 【自宅で復習】 食材を並べる前にキッチンの掃除が必要だったこと以外は、順調そのもの。「ご飯できたよ!」の声に力が入る。猫舌の夫(34)、息子(2)と、フウフウしながら夢中で食べた。おなかも、胸もいっぱいだ。(大石由佳子)

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