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レース満喫に練習は必須…NYCマラソン(下)
では、ニューヨークシティー・マラソンに出場するにはどのような準備をすればよいのでしょうか。
総合評価
コース=3:路面は硬い。クレーターが多く足元はところどころ不安定になるほか、五つの橋はそれぞれそれなりのアップダウンがある。大歓声の応援も橋の上では少なくなってしまうので、きついコースと言える。
沿道の応援=5:とにかく、いまだかつて経験したことのない大声援に興奮し、感動するはず。主役気分を味わえること間違いなし。ただし、沿道の応援を体全体で受け止め、ランナー同士のコミュニケーションをより楽しむなら、ランナーのボリュームゾーンである4時間半前後のタイムで走れるようにしっかり練習して走力をつけて参加しよう。
観光・グルメ=5:ここであえて言うまでもない。アメリカ経済中心の街だが、文化芸術エンターテインメントの中心、グルメの中心でもある。楽しみ方はそれぞれ。とにかく堪能しよう。
運営力=5:エクスポでは品ぞろえの充実ぶり、各メーカーブースの気合の入った提案に触れることができる。またレースでは、慣れたボランティアスタッフによる、類を見ない徹底したウェーブスタートを体験することができ、5万人ものランナーをスムーズに動かす組織力を体感できる。
エイド=3:水、スポーツドリンクは豊富にあり、30km付近でパワージェルを取ることができるが、食べ物やフルーツはない。補給食はしっかり準備していこう。
大会におすすめの装備
路面は道の端が低く、真ん中が盛り上がっているかまぼこ型で不安定、クレーターは多いし橋のアップダウンは足にこたえる……と、正直コースは簡単ではありませんが、とにかくクッション性と安定性の高いシューズを履き、足への負担を少しでも軽減するようにしましょう。
過酷なコースを攻略するのにおすすめなのは「GT-2000 NEW YORK 3」。毎年、レースのタイミングに合わせてニューモデルが発売されます。足にかかる負担を軽減する機能を搭載したモデルとして、世界中の市民ランナーから支持を得ています。走行時に最初に接地するかかとを樹脂製パーツで支えることでブレを抑え、一定のリズムやフォームを保ったバランスの良いランニングが可能となります。
靴底は、特性が異なる2種類のスポンジ素材(クッション性と安定性を併せ持つクッション素材と、軽量のクッション素材)を効果的に使うことで、両素材の持ち味を効果的に発揮し、流れるような走り心地を実現しています。
また、ウェアでは、足をサポートするために、前回のメドックマラソン編でも紹介したロングタイツは特に初心者ランナーには必須のアイテムです。スタート地点での待ち時間が長いことも有名ですが、この待ち時間対策として、多くのランナーは着古したダウンコートや厚手のスエットなどを着込み、スタート直後に脱ぎ捨てています。脱ぎ捨てられた衣類はボランティアが回収し、洗濯された後寄付されますのでご安心ください。
参加者の旅程例
エントリー方法:公式ホームページからのエントリー(抽選)は2月中旬に終了。出場枠を確保している旅行会社のツアーから申し込もう。
費用:40万円程度(2人部屋使用の場合)
旅程例:4泊6日
金 成田もしくは羽田出発 ニューヨーク着
土 終日自由行動
足慣らしに、セントラルパークでのモーニングランはいかが?
日 レース
月 終日自由行動
ニューヨークの街を思いっきり楽しもう
火 ニューヨーク発
水 成田もしくは羽田着
参加者の声
疲れて気持ちが折れそうになったら、あえて自分から沿道の人にハイタッチを求めてみましょう。みなさんハイテンションで受けてくれます。レース前でも後でもいいですが、ぜひ日本食「SEO」へ。和食の味が忠実に表現されているのでおすすめです。(アシックス・大谷忍さん 2003年、2006年参加)
▽大会基本情報 | |
開催地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州 |
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開催時期 | 毎年11月第1日曜日 |
競技種目 | フルマラソン |
規模 | 参加人数 5万人程度 |
制限時間 | なし |
公式サイト | http://www.nycmarathon.org/ |
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