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歯間ケア 最新技術で…時速70キロ気流、高圧の水

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 一般の歯ブラシでは届きにくい歯間(歯と歯の隙間)の汚れなどを取り除く、歯間ケア商品が充実している。歯周病予防意識の高まりを受け、ゴム製の歯間ブラシや、高圧水を吹き付ける電気製品なども登場している。

■歯周病予防に

 歯を支える歯茎に炎症を起こし、骨(歯槽骨しそうこつ)を溶かす歯周病は、痛みがないため、気づかないうちに進行することも多い。新百合山手ファースト歯科(川崎市麻生区)の鈴木紀子歯科医師によると、食後8時間程度で、歯の表面に付いた食べかすは、歯周病菌などが繁殖し、細菌の塊の「歯垢しこう(プラーク)」になるという。

 歯磨きで除ききれなかった歯垢は、2~3日で石灰化し硬い「歯石」となる。歯石は歯磨きで取り除けず、歯垢もつきやすくなり、歯周病につながる。歯周病が進むと歯が抜けるだけでなく、動脈硬化や糖尿病、心臓病などの病気につながることも分かってきた。

 きたはら歯科(東京都江東区)院長の北原佳典歯科医師は「歯の表面のうち、歯ブラシで届くのは50~60%程度」とし、「歯垢が残りやすい歯間や歯と歯茎の間の溝をきれいにするには歯間ケア商品が有効だ」と話す。

■1990年代に注目

歯の模型を使い、ジェット水流式製品の使い方を指導する歯科衛生士(左)(東京都江東区の「きたはら歯科」で)

 歯間に挟んで汚れを取る糸「デンタルフロス」などの歯間ケア商品は、1990年代に注目されだした。89年に国と日本歯科医師会が、80歳になっても20本以上の歯を残すことを目指す「8020運動」を始めたことなどから、歯周病予防意識が高まったためだ。

 最近の歯間ケア商品は、ゴム製の歯間ブラシや、水圧や空気圧で汚れを取る電気製品など、「進化」したものもお目見えしている。

 サンスターの「ガム・ソフトピック 無香料」(2014年発売)は、ゴム製のやわらかい歯間ブラシで、初めての人にも使いやすいという。

■電気製品も

 パナソニックの「ジェットウォッシャードルツ」(14年発売)は、フロスや歯間ブラシでも取り除ききれない汚れを、高圧の水流で落とす。

 フィリップスエレクトロニクスジャパンの「ソニッケアー エアーフロス」(12年発売)は、時速70キロの空気と少量の水で歯間の汚れを落とす。連射でき、早ければ30秒程度でお手入れ完了という。

 リコーエレメックスの「デントレックス」(02年発売)は、水流の圧力を調整できる。40度程度までのぬるま湯も使え、タンク容量も多い。

 ただ、北原歯科医師は「歯間ケア商品は、あくまで歯ブラシの補助器具。歯磨きもきちんとしてほしい。また、人により適切な手入れ方法は異なるので、3か月~半年に1度は歯科医院で定期検診を受けた方がいい」とアドバイスする。(秋田穣)

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