いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ
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初午で思う風習の大切さ…科学の分野も同じ
初午には春団子を作る習慣があったことが、1939年(昭和14年)に、柳田国男がまとめた「歳時習俗
では、稲荷神社と
農耕や食物を
倉稲魂命は、
各家庭で、いなり寿司の作り方はいろいろあると思いますが、東日本と西日本では、いなり寿司の形が違うそうです。東日本では米俵の形、西日本では狐の耳に似せた三角だそうです。そんな中で、わたしがいつも
わたしは、初午のような昔からの習わしを大切にして、日々を過ごしていきたいと思います。忙しい毎日の中では、どうしても忘れがちになっている習慣や言い伝えなど、ひとつひとつ、立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。みなさんはいかがでしょうか。
わたしが学んだ外科学は、近代科学の集まりでした。しかし、手術の時は、先輩から教えていただいた心構えを大切にし、手ほどきを受けた手順をひとつひとつ守っていました。先輩たちの経験と知恵には、科学的理論ではなく、習慣や言い伝えに近いものもありました。しかし、その経験と知恵に助けられたことは一度ではなく、わたしにとっての財産になっています。
同じように、漢方医学にも、現代科学では解読できないことがあります。しかし、それはこれからの科学が証明してくれると信じています。その日が来るまで、わたしは、漢方医学も大切に守っていく必要があると思っています。
立春がすぎ、もうそこまで春がやってきています。どうか、みなさんも寒さに負けないように、いなり寿司を食べてからだを大切に過ごしましょう。みなさんが元気で健康な毎日をお過ごしになりますように、心からお祈りしています。
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稲荷は高価な食べ物でした
埼玉のシニア
山形の貧乏田舎で育った私には、子供の頃いなり寿司を食べた経験がありません。油揚げが買えないほど生活が緊迫していたのかと想像します。子だくさんでし...
山形の貧乏田舎で育った私には、子供の頃いなり寿司を食べた経験がありません。油揚げが買えないほど生活が緊迫していたのかと想像します。子だくさんでしたから。
なので、あまり食べたいと思った事がありませんが、笠間稲荷の稲荷寿司は本当に上手いのです。東京でも食べましたが、味が違います。甘く、ジューシイーで、大きさも手ごろで、私にはクールな発見でした。
食べ物は、同じ名前の物でも土地により違いますし、その土地の空気がなせるものか、とも思いますが、東京ではスモッグと一緒に食べているみたいで、オブラートに包まれた食べ物のような気がします。
子供の頃東京から来た親戚の子供が、水を飲むのに「水道はどこ」、と聞いていましたが、私には井戸水で育っていましたから、どこが汚いのかと不思議に思いました。もう、70年も前の事です。
寿司はやはりお酢の効いたものが、矢張り私には有っていますね。
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