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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

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見つからなかったパーキンソン病…薬剤師の困惑と苦悩

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 先日、北海道に住んでいる友人のFさんにお会いしました。いつも笑顔がすてきなFさんとの数年ぶりの再会でした。現在も現役の薬剤師として働かれているFさんから、ご自身の病気について詳しくお話を聞くことができました。

 Fさんは60歳を過ぎた頃から、身体の調子が悪くなったのだそうです。最初は、五十肩のように右腕が上がらなくなり、その後、車の運転が難しくなってきたそうです。というのも、アクセルを踏む右足にうまく力が入らなくなったからです。

 そのうちに右腕の動きが悪くなり、うまく箸が持てなくなったため、整形外科を受診されました。整形外科では首の病気を疑われ、いろいろと検査を行いましたが、病気は見つかりませんでした。知人の紹介で、何人かの医師の診察も受けたけれど、原因ははっきりしなかったそうです。そのうちFさんは、浴槽から出るときや下着を脱ぐとき、バランスをとることが難しくなってきたそうです。その後、小脳の機能を測定するMRI検査を行い、専門医の診察を受け、やっと病気が見つかりました。Fさんの病気は、パーキンソン病でした。

 パーキンソン病は、脳内でドーパミンという物質が不足する病気です。ドーパミンが不足する原因はわかっていません。だんだんと身体が動かなくなり、細かい動きができなくなったり、歩くのが難しくなってきたりします。この病気については、「レナードの朝」という映画でも詳しく取り上げられていますので、ご覧になった方も多いと思います。

何科を受診すれば…細分化される病気と医師

 Fさんは、インターネットで簡単に検索ができる時代になったにもかかわらず、自分の病気を診てもらう医師は何科なのか、どこの病院にかかったらいいのか、ということでずいぶんと悩んだそうです。

 医学が進歩したことで、治らなかった病気を早期に発見して治療することができるようになりました。しかしその反面、病気ひとつひとつが細かく分類されるようになったため、専門分野も細分化されてしまいました。このため、自分の専門分野しか診ることができない医師が増えてしまったのです。患者さんは、病気を見つけるためにいくつもの診療科を受診しなくてはならなくなりました。

 しかし、どの専門病院も混雑しているため、検査はどんどん行いますが、医師とじっくりと話をする時間がほとんどないのが現状です。Fさんの場合も、最初から病状について、しっかり時間をかけて医師に相談していたら、もっと発見が早かったのかもしれません。

 Fさんの症状は薬の治療が始まってから半年後、やっとよくなってきたそうです。いまは、右手で箸を持って食事もできるようになりました。わたしも、元気になったFさんとの楽しい会話と美味おいしい食事をご一緒することができました。Fさんがこの経験をかして、これからも薬剤師として地域の医療に活躍してくれることを心から期待しています。

 がんばれ! Fさん! 応援していますよ!

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いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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3件 のコメント

生活習慣や生活と神経変化 アルツハイマー

寺田次郎関西医大放射線科不名誉享受

アルツハイマー病の原因とされている物質の除去システムが一部解明されたそうですね。脳内の物質の代謝やシグナルの発生は相関があるのでしょうが、おそら...

アルツハイマー病の原因とされている物質の除去システムが一部解明されたそうですね。

脳内の物質の代謝やシグナルの発生は相関があるのでしょうが、おそらくパーキンソン病やパーキンソニズムでも相似の「病気までの流れ」はあるのではないかと思います。

病気と言っても程度はありますし、多くの人はある程度症状が進行してから医療機関を受診して病名が確定します。
本文のように、診断に時間がかかる場合もあると思います。

大雑把に言って、

健康 → 可逆性変化 → 不可逆性変化

の流れに、老化という避けられない変化を積み増していけばイメージしやすいのかもしれません。

パーキンソン病という病名を検索すると、ヒトラーやモハメド・アリといった有名人に行き当たります。

いつどこでも、瞬時に有名人を演じないといけなかった人たちですね。

多分、そのへんにもっとヒントがあるのでしょう。


有名人でなくても、人は仕事や家庭で役割を演じて、使い分けて生きています。

そのなかで、ストレス発散や休息は大事です。

不幸の玉突き事故を作らないためにも、過労死を出さないためにも大事ですが、このご時世なかなか難しいんでしょうね。

通信や製造・運搬インフラの発達と世界全体の技術の進歩の問題です。
医学だけでなく、政治経済の問題になってきます。

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下垂体のホルモンのバランス調整で健康体に

タマリキ

パーキンソン病は下垂体から刺激分泌されるドーパミンの出が悪くなって、身体のバランスが取れなくなることと、首コリ、肩こりなどから、後頭部にある小脳...

パーキンソン病は下垂体から刺激分泌されるドーパミンの出が悪くなって、身体のバランスが取れなくなることと、首コリ、肩こりなどから、後頭部にある小脳に入る血液が減少することで、身体のバランスが失われます。
 連続の緊張から下垂体。視床下部の働きが鈍り、各種ホルモンのバランスも悪くなって起きる症状です。
 パーキンソン病を本の健康体に戻すには、全身の血液をきれいにすることと共にに、下垂体・視床下部から分泌される各種ホルモンの調節が大切です。
「足部マッサージ」と「くわさ」、「すいな」で
健康を取り戻しましょう。
 足部マッサージは「気」の通りを良くします。通らないところは痛みが生じますが、そこは血液の流れがよくない(動静脈瘤・老廃物等の炎症)ところです。がんの場合は血液が腐っている個所です。
 くわさは動静脈瘤・老廃物等の炎症を取り除くため、流れの悪い場所の血管をすりつぶして、歳費細胞から皮膚下に絞り出し、排尿、排便時にたいがいへ出して、血液をきれいにします。
 推拿(すいな)は経路経絡を刺激して、筋肉、筋を柔らかくして、痛みを消します。
 これらの療法を重ねることで健康体に戻せます。

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パーキンソンについて

ひで

母親がパーキンソンですが、MRIでわかった時から、3〜4年前から、おかしかった。あまりに、歩きが遅かったり、ふろにはいるのを面倒がったり。早くに...

母親がパーキンソンですが、MRIでわかった時から、3〜4年前から、おかしかった。あまりに、歩きが遅かったり、ふろにはいるのを面倒がったり。
早くに治療法が見つかってほしい。

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