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教育評論家 尾木直樹さん

一病息災

[教育評論家 尾木直樹さん]むち打ち症(3)座いすで背伸びをしたら…

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 教員を目指して、座いすで受験勉強をしていた時だった。一休みしようと背伸びをしたら、後ろに倒れそうになった。続いて勢いよく体が元に戻ったので、頭を支える骨である「頸椎けいつい」が少しずれてしまった。

 「とっても痛かった。しばらく、うなっているだけで、動けなかったの。後遺症が10年以上も続いた。35歳の頃まで、お酒を飲むと首が重く落ちそうになり、頬づえをついていたの」。医者から、60歳以降にまた後遺症が出ることも示唆された。

 中高一貫の私立男子校の国語教師となった。生徒とは10歳ぐらいしか違わなかった。クラス担任になると、みんながお互いを理解できるよう、手書きの「学級通信」を発行。毎日、ガリ版に向かった。

 体罰を容認する先輩教師とは、ぶつかった。こうした動きは、生徒の支持を受け、ラジオ番組「先生は人気者」に出演した。

 しかし、学級通信の発行で紙を使い過ぎると、学校側から注意された。私立校の固定化した人間関係にも、息苦しさを覚えた。4年で退職し、公立中学に赴任した。

 いろいろな環境の生徒がいたので、教師としての視野が広がった。出版社からの依頼で初の著書「おんぼろ学級 受験作戦―独りぽっちの闘いからクラスぐるみの闘いへ」を書いた。後に、映画化もされた。

 

 教育評論家 尾木 直樹(おぎ なおき)さん(67)

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