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(4)「質と時間」診断アプリも

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 自分の睡眠の型を知ることは快眠への第一歩だ。

 国立精神・神経医療研究センターの三島和夫部長らのウェブサイト「睡眠医療プラットフォーム」に簡易睡眠診断がある。朝型か夜型か、睡眠に問題がないかなどをチェックできる。「睡眠障害セルフチェック」では本格的なオンライン診断が無料で受けられる。

 三島さんによると、睡眠時間には個人差があるが、平日より週末の睡眠時間が3時間以上長かったら寝不足のサインだという。質の良い睡眠かどうかは、昼間に、眠気や倦怠けんたい感、イライラ、集中力低下などの問題があるかどうかでわかる。睡眠の質が下がると、起床時間が不規則になり、就寝時間もバラバラになる悪循環に陥る。

 便利なスマートフォン用のアプリがある。ドコモ・ヘルスケアが開発した「ねむり体内時計」は、起床・就寝時刻などを記録しておくと、「夜更かしフクロウ」「朝はのんびりライオン」など四つのタイプから判定。週1回、アドバイスを配信してくれる。

 寝る前にスマホやパソコンの青白い光を浴びすぎると、睡眠を促すメラトニンの分泌を妨げる。就寝前にはウェブサイトやアプリを長時間見るのは避けよう。

 秋田大学の清水徹男教授は「不眠はメタボや生活習慣病だけでなく、ネガティブ思考からうつ病などを引き起こすこともある」と指摘する。記憶力の実験では、不眠が続くと悪い記憶だけ覚えていることもわかった。毎日最低6時間の睡眠を確保していれば問題ないという。(鈴木あづさ)

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