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冬場の入浴(上)急に熱い湯血管へダメージ

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 11月は「冬場の入浴」がテーマです。大阪府三島救命救急センター(高槻市)所長の秋元寛さん(56)=写真=に聞きました。

 朝晩の気温が下がり、お風呂に入るのが気持ちいい季節になりました。しかし、冷えた体で熱い湯に入ると、温度差によって血管や心臓、脳などがダメージを受け、突然死することがあります。「ヒートショック」と呼ばれ、厚生労働省の研究班によると、全国の死者は年間約1万9000人に上ると推計されます。

 暖房の効いた部屋から寒い脱衣所や浴室に入って裸になると、血管は皮膚から熱を逃がさないよう収縮し、血圧が上がります。その状態で熱い湯に入ると、交感神経が興奮して血管はさらに収縮し、血圧や脈拍数が急上昇します。その結果、負担のかかった脳血管が破れて出血したり、心臓発作を起こしたりします。

 入浴して2~5分ほど過ぎると、体が温まって血圧が下がり、血管が詰まって脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともあります。

 大阪府の調査では、こうした入浴中の事故によって自宅のお風呂で溺れて亡くなった人は、70歳以上が約8割を占めました。高齢になるほど血管は硬くてもろくなったり、コレステロールで狭くなったりして、破れたり詰まったりしやすくなるからです。高血圧や動脈硬化、心臓病などの患者も危険性が高まります。

 これからの季節、高齢の人や持病のある人は十分に注意してください。

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