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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

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秋の健康チェックを始めましょう。

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 今年も後、残すところわずかになりました。わたしは部屋の整理や掃除をはじめました。みなさんが年末に行う大掃除をこの時期にやっています。年末の慌ただしい時期に、片付けを行うと、どうしてもやり残したことが出来てしまうからです。

 家の中の片付けと同じように、この時期に、自分の体の総点検をされてはいかがでしょうか。

口の中に違和感を感じたら……

 健康のバロメーターは、消化器系にあります。

 食べ物をうまく消化、吸収することが、元気の源になります。消化器系とは、口から肛門まで、食べ物が通過するところをいいます。

(1)口のチェック:まずは、口の中を自分の舌を使って、くまなく確認します。歯の裏側は簡単ですが、頬と歯の間を舌で確認するのはけっこう時間がかかります。毎日、歯磨きをされている方は、口の中の状態をチェックしてみましょう。歯磨きの後、出血はありませんか。歯がしみたり、痛んだりする場所はありませんか。知らないうちに歯石がたまっているかもしれません、口の中に、少しでも違和感があるようでしたら、かならず歯科医師に相談しましょう。

 舌の状態も、大切なポイントになります。以前、このブログでもご紹介させていただいたように、舌の表面を見ることで、胃の調子を知ることが出来ます。

小腸の検査はカプセル内視鏡で

(2)食道から胃のチェック:仰向けに寝て、両手でみぞおちから下をゆっくりと触ってみましょう。このとき、大切なのは、強く押さないことです。みぞおちの部分には、胃があります。正確に言うと、胃に肝臓が重なり、横行結腸が乗っかっています。胃の裏側には膵臓すいぞうがあります。みぞおちをさわるだけで、これだけの臓器を診ることが出来ます。胃に不安がある方は、検査を受けることをお勧めします。

 みなさんの中には今年、バリウムや胃カメラの検査を受けた方もいらっしゃるかもしれません。わたしは、がんを見つけることが仕事ですので、心配な方には必ず胃カメラを受けてもらうようにしています。バリウムで、見落としがちな病気も胃カメラなら見つけることが出来るからです。

(3)小腸のチェック:みぞおちに置いた手のひらをゆっくりとヘソの方へ移動させましょう。ちょうど、みぞおちとヘソの間付近に小腸があります。これまで小腸の検査は難しく、病気を見つけることが困難でした。しかし、最近はカプセル内視鏡が発達したお陰で、簡単に検査を受けることができます。興味のある方は医療機関にご相談ください。

排便の色も体調を知るサイン

(4)大腸から直腸のチェック:ヘソまで来た手のひらを時計回りにおなかの上を回します。ゆっくり、お腹の上を一周します。どこか気になる場所はありますか。大腸の病気を見つけるには、便潜血検査を2日間受けます。便潜血検査を受けると、大腸の病気の約70%がわかると言われています。また、大腸の病気の60%は肛門からS状結腸までに発生すると言われています。

 大腸の内視鏡検査やバリウムの検査は、たくさん下剤を服用してから行いますので、なかなか受けるのに勇気が必要です。しかし、しっかりと病気を見つけるためには、必要な検査です。

(5)肛門のチェック:肛門をギュッと締めてみてください。力がうまく入りますか。肛門の機能は、年齢と共に、低下してきます。肛門括約筋の力も落ちてきます。肛門括約筋の力が落ちると、便が漏れるようになるほか、尿の漏れにも関係します。

 排便時に、出血がある場合、色を確認します。明るい色をしている場合は、肛門に近い場所からの出血が疑われます。黒い色の場合は、奥からの出血が疑われます。また、便のかたさも重要です。便の硬さを表現するのは、難しいことが多いと思います。そこで、ブリストル分類を活用します。「水のような便」「泥のような便」「便器の水に浮く便」「ソーセージやバナナのような便」「表面にしわやひび割れがある便」「ウサギの便のような硬い便」といった具合です。こうした便のかたさによって、食事の取り方の問題点を見つけたり、内服している薬の副作用などがわかったりします。

 健康は、毎日の生活の中で築きあげていくものです。1年に1回はかならず、自分で自分の身体の状態をチェックしましょう。そして秋になったら、体の汚れを大掃除してみてはいかがでしょうか。この時期に異常を見つけておけば、年内にすべて解決することも出来ます。ぜひ、早め早めのチェックをお願いします。

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いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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1件 のコメント

チューブの掃除点検の手始めとして

めざめたじいさん

 56歳の時狭心症になり、それ以来塩分制限、便秘をしないように言われました。10年後にカテーテルを入れて再点検。24年になりますが症状は出ません...

 56歳の時狭心症になり、それ以来塩分制限、便秘をしないように言われました。10年後にカテーテルを入れて再点検。24年になりますが症状は出ません。

 今困っているのは、便秘。薬で調節し毎日快便です。

 口の点検は歯から、保健の利かない治療ですが今年だけで40万ほどかかります。でも、食べることが出来なくなったら命に関わります。年金は歯医者さんに流れます。少し見栄えのよくなった口を開けて、きょうも合唱に励みます。

 年1回の心臓の検査、大きな都立病院に行き安心の判をもらってきます。毎月の薬は近所の循環器科で。

 狭心症の兆候は10月の初めでした。発作が起きたのは11月11日、その日のバルーンで膨らまし事なきを得ました。今年も忌まわしい季節が巡ってきました。

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