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高血圧いろいろ…あなたに合った薬は

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 高血圧の薬は、数限りなくあり、必ず自分に合った薬が見つかるはずです。特徴や副作用を以下に挙げます。


(1)カルシウム拮抗きっこう薬(CCB)

 降圧効果が確かな薬剤で、副作用が少なく、使ってはいけない状態(禁忌疾患)も少ない。比較的良く見られる副作用としては、脈が速くなる(脈が遅くなる薬も少ないがある)、顔のほてり、足のむくみ、尿量増加、歯肉の腫れなどがあります。この種類の薬は、グレープフルーツ(ぶんたん、オロブランコ、ダイダイも同様)と一緒に取ると、薬の代謝が阻害されるため、効果が強く出る人がいることがあり、グレープフルーツを取らないよう指導されます。



(2)アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB) 

 糖尿病患者の合併症の進行を抑制する効果や、血圧を下げる効果以外のいい影響があるので、近年使用が急増している薬。副作用も少なく、禁忌疾患も少ない。ただし、一部に効果が出にくい人がいます。妊婦や血液の中のカリウム値が高い人、両側の腎動脈に狭窄きょうさくがある人には使用できません。最近ジェネリック薬品もでてきました。

 夏場の脱水で、血圧が下がってきている状況で飲み続けた人の中に腎臓が急に悪くなる人がいることがわかり、夏場に血圧が下がってきている場合には減量や中止が必要なので、血圧が下がりすぎたら医師に相談してください。



(3)アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)

 心筋梗塞や心不全患者の死亡率減少効果が確認されているので海外では圧倒的に使われています。日本人では、せきの副作用が出やすいこと、腎機能悪化がみられる人がいるので、本薬剤よりもARBがよく使われています。



(4)利尿薬

 薬代が安いので、米国などでは、最初に使われる薬剤。日本人のように塩分の摂取量が多い人には確実な効果が期待できます。

 尿酸値が上昇しやすいことと、血液の電解質が乱れること、オシッコが頻回になるため、日本ではあまり使用されていませんでした。

 近年、複数の薬でも血圧がなかなか下がらない人に、少しだけ追加使用すると、血圧が良く下がることがわかってきたため、使われる頻度が増えてきました。

 副作用として、光線過敏症(日の光に当たったところに皮疹が出る)があります。



(5)β遮断薬

 交感神経を抑える形で血圧を下げ、脈拍も落とします。狭心症や心筋梗塞の人には使いたい薬です。以前は使ってはいけないと考えられていた心不全患者でも、β遮断薬のアーチストとメインテートを少量から使うと予後が改善することがわかり、心不全の第一選択薬(最初につかわれる薬)としても使われています。脈が速い心房細動の患者にも有効。喘息ぜんそくの患者には原則使いません。



(6)α遮断薬

 中枢にある交感神経の刺激を抑える薬で、脂質代謝の改善作用や前立線肥大にも効果があります。副作用として、立ち上がった時のふらつきがあります。血圧を下げる効果があまり強くないことから、追加薬剤として使用されています。


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kawamura

川村 昌嗣(かわむら まさひで)
1960年高知県生まれ。3浪の末に慶應義塾大学医学部に入学し、1988年に同学部卒業。2001年から11年まで、横浜市のけいゆう病院健診科で健康指導などにあたる。2012年1月に横浜市西区に川村内科診療所を開業。日本老年医学会指導医、日本抗加齢医学会専門医、未病システム学会専門医、日本人間ドック学会専門医。「内科医が教えるお腹がどんどん痩せていく腹凹歩きダイエット」(永岡書店)、「医師がすすめる50歳からの肉体改造」(幻冬舎ルネッサンス新書)などの著書がある。 川村内科診療所のウェブサイト http://www.kawamuranaika.jp/

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