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医療相談室

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「足底腱膜炎」かかとの足裏痛く

 数年前から歩く際にかかとの足裏が痛く、「足底腱膜炎そくていけんまくえん」と診断されました。病気の原因や治療について教えてください。(68歳女性)

歩行時、靴の中敷きなどで調整

木村 雅史 善衆会病院 理事長・病院長(前橋市)

 かかとの足裏の痛みの多くは足底腱膜炎と考えられます。足指の裏の筋肉である「底屈筋」の腱鞘けんしょう炎、神経障害なども考えられますが、極めてまれです。

 足底腱膜は足裏のアーチ構造を支え、体重を受けるクッションの役割をしています。足底腱膜炎の症状は起床時に歩き出した際の痛みが特徴的で、急に歩き出すと痛んだり、長時間立っていると痛んだり、かかとの骨の前方の内側を押すと強い痛みを感じたりするなど、診断も簡単です。

 40歳以上の中高年に多いですが、若い人では長距離走の陸上選手やサッカー選手にもみられます。足裏に繰り返し負担が加わって足底腱膜のかかとに近い部分に小さい断裂や変性、炎症を生じることが原因です。

 エコーやMRI(磁気共鳴画像)検査で腱膜の異常が捉えられます。扁平へんぺい足や足関節が硬いと足底腱膜に負担がかかりやすくなり、高齢者は腱膜の弾力性が低下するため、さらに負担が強くなります。

 治療は一般的に、しばらく様子を見る保存的治療でよく治ります。痛みの強い時は局所の安静や、冷湿布などで冷やすアイシングを行います。歩行時には足のアーチを支える足底板を装着したり、靴の中敷きで調整したりします。足関節の周りの筋肉と足底筋のストレッチングは治癒に良い影響を与えます。

 症状が重い場合、以前は手術も行われましたが、現在は衝撃波を当てる「体外衝撃波治療」が主に行われます。簡便で速効性があり、副作用もなく安全で、普及しつつある治療法です。

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