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わいず倶楽部

介護・シニア

フラダンス…手足も頭もフル活用

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 音楽に合わせてゆったり体を動かすハワイの伝統的な踊り、フラダンス。最近は、足腰が鍛えられて、内臓脂肪の減少にも効果があると注目され、健康志向のシニア女性を中心に愛好者が急増している。わいず会員の女性3人が体験した。

奥村さん(右から2人目)の指導を受ける(左から)原さん、堤さん、三渕さん(大阪市此花区の「フラ・オ・カピオラニ」で)=守屋由子撮影

 大阪府枚方市の原綾子さん(67)と和泉市の三渕玲子さん(61)、奈良県大和高田市の堤祐子さん(60)。大阪市此花区で教室を開く奥村千恵さん(43)のスタジオ「フラ・オ・カピオラニ」を訪ねた。

 まず、フラダンスはハンドモーション(手の動き)と足のステップの組み合わせであることを奥村さんが説明。両手を胸元からゆっくり前に出すと「あなた」、片手で頭の上をなでるように2回まわすと「風」というように、手の動きの一つひとつに意味があり、踊ることで物語を表現することになるそうだ。

 レッスンは「カホロ」と呼ばれる足の基本ステップから始まった。背筋を伸ばして両手を腰にあて、足を肩幅に開いて基本姿勢をとる。足の動きは、すべて4拍子。1拍目で右足を1歩右へ動かし、2拍目で左足を右足に引き寄せる。3拍目でまた1歩右に踏みだし、4拍目で左足を寄せてトンッと爪先で床をたたく。続いて、逆方向に同じように動く。この繰り返し。足はすり足気味で、本来はこれに腰の動きも加わる。

 「イチ、ニ、サン、シ」。前で踊る奥村さんにならって、音楽に合わせて3人が足を左右に運ぶ。ここまでは笑顔でクリアできた。

 「じゃあ、手も動かすよ。頭もめっちゃ使うよ。笑顔でね」。奥村さんの声が響き、手の動きが加わった。とたんに難易度が高まった。足は4拍子だが、腕は体の前で広げたり、胸の前で交差させたり。ゆっくり、流れるように動く。上半身と下半身でリズムが違う。「足を気にしたら手が動かん」と堤さん。三渕さんも「足動かすの忘れてたわ」。原さんは「顔までひきつってきた」と苦笑いを見せた。動きが複雑で頭が混乱し、時折、体の動きが止まってしまうようになった。

 「大丈夫、最初はみんなこんな感じ。間違えるのも楽しみの一つ。顔が怒ってるよ。はい、笑って」。奥村さんに背中を押され、遅れがちになりながらも3人は必死で手足を動かし続けた。約1時間のレッスン、最後は笑顔で終えた。

 「何歳から始めても遅くはない。ダイエットも出来るし、頭も鍛えられますよ」。奥村さんの言葉に、流れる汗をタオルで拭いながら、3人は深く、大きくうなずいた。(住田勝宏)


振りの動き 奥深い

 堤さん「振りを覚えるのは難しかったけど、一つひとつの動きに意味があって奥深いことがわかった。貴重な体験になった」

 原さん「動きが少なく、ゆったりしているけど、頭で考えながら手足を動かすのは、思っていた以上にハードだった。きつかった」

 三渕さん「少し遅れて動きを思い出すのが自分でもおかしくて、笑ってしまった。やっと一歩が踏み出せたので、また挑戦したい」

宗教儀式から

 「フラ」とは、ハワイの言葉で踊りを意味する。先住民の宗教的儀式として行われ、一時期途絶えていたが、19世紀にカラカウア王が再興させた。

 年齢や体形を問わずに出来るため、健康志向の高まりに合わせ、ここ数年で人気が高まった。日本フラダンス協会(東京)によると、国内のフラ人口は推計で100万人に上る。

 ゆったりとした動きで、下半身の筋肉が鍛えられるほか、脳の血流を良くしたり、内臓脂肪を減らしたりする効果もあるとされ、特に50歳代以上の女性愛好者が増えているという。ただし、ひざを痛めている人には負担が大きいので、同協会は「無理をせずに楽しんで」としている。

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