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操体法…痛みない動き 体に問う

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 肩こりや腰痛、ひざの痛み――。体の節々の不調に悩むシニア世代は多い。体調を改善し、痛みをやわらげる健康法にはヨガ、ストレッチなど色々あるが、体のひずみを解消し、バランスの取れた状態に戻そうというのが「操体法」だ。いつまでも健康でいよう、と女性わいず会員2人が体験した。

北村さん(中央)の指導の下、操体に挑戦する村木さん(左)と中川さん(17日、奈良市で)

 操体法は、仙台の医師、橋本敬三氏(1897~1993)が西洋医学に限界を感じ、鍼灸しんきゅうや指圧をもとに考案した養生法。体のどこが痛むのかを意識しながら、あえて痛くない、気持ちの良い方へと繰り返し動かして体のバランスを整えて、痛みをとる。動きが緩やかで、体力や体調に関係なく、誰でも簡単に出来るのも特徴だ。

 体験者は、奈良市の中川和子さん(71)と同、村木雅子さん(67)。共に地域のママさんバレーを長く続け、体力には自信があるという。「夫が入院中。自分が倒れるわけにはいかないので健康に気をつけています」と中川さんが言えば、「体を使った色々なものに挑戦したい」と村木さんも意欲満々だ。

 2人は「奈良操体の会」が毎月、同市中部公民館で開催している講習会に参加した。講師の同会代表、北村翰男ふみおさん(68)は同市内で漢方を主とした薬局と鍼灸院を営みながら、操体法の普及に努めている。

 最初は、体を前後左右、色々な方向に動かしたり、ひねったりして、違和感や痛みの感じる部分を確認。北村さんから「体から発する声を聞いて、少しでも感じたらチェックして」とアドバイスされた2人は、ひざや腰などに感じた痛みの程度を5段階に分けて、用紙に描かれた全身図に記入していった。

 途中、中川さんが「操体と体操は、どう違うのでしょう」と質問。北村さんは「体操は、指導者に教えてもらう統一した動き。操体は、自分の体に教えてもらう自由な動き」と説明した。

 その後、いよいよ操体法に取り組んでみた。決められた動きはなく、気持ちがいいと感じる方向、痛いと感じる方向の反対側に動かすのが最大のポイントだ。

 2人は、片方の腕を上げて、左右に屈伸する動きにチャレンジした。北村さんから「気持ちいい状態を探っていって。ハイ、そこに来たら、ストーンと力を抜く」「ゆっくり、ゆっくりと。無理をしないで。体の重心を意識して」と助言をもらいながら、それぞれのペースで取り組んだ。終わってから、痛みの程度を調べると、共に半分以下に減り、効果を実感していた。(真田南夫)


心地よい空間実感

 中川さん「ほかのトレーニングと違って、号令も音楽もなくて、ゆっくりした動きでやりやすかった。それでも、じんわりと汗も出て、気持ち良かった。終わった後は、体が柔らかくなった感じです」

 村木さん「穏やかな動きなので半信半疑でしたが、体の違和感や痛みを感じる部分が、操体をした後は10分の1以下に減りました。重心を取る大切さを学べ、心地よい空間を実感できました。これからも続けたい」

食に応用可能

 奈良操体の会(0742・22・4959)によると、操体法は、食生活にも応用できるという。

 具体的には▽感謝して食べる▽時間や回数にとらわれず、空腹感を感じたら食べる▽腹八分にとどめ、ゆっくりと食べる▽よくかんで食べる▽旬の食材を食べる▽住んでいる地域でとれたものを食べる▽どんな食物をどれだけ食べるのがよいか。その比率は各動物の種類で決まっている。人間の場合は、野菜2、肉類1、穀物4~5の割合がベスト――などと提唱している。

 同会の北村代表は「飽食、極端な偏食のほか、運動不足や働き過ぎ、ストレスの多い生活を続けると病気にかかりやすくなるので気をつけて」と話す。

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