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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

yomiDr.記事アーカイブ

唐辛子で代謝を活発に

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韓国に行ってきました!

 先日、わたしは、はじめて韓国へ行ってきました。韓国と日本の医学交流のために、大韓韓醫學會(大韓韓医学会)で講演するためです。「西洋医学と東洋医学の調和」と題して、お話しさせていただきました。

 それぞれの国の医療には、特色があります。例えば、韓国では伝統医学である韓医学は、西洋医学とは別の専門大学で学ばないといけません。病院も別で、西洋医学を受けている患者さんが、韓医学の治療を受けたいときは、あらためて韓医学の病院を受診する必要があります。日本では、西洋医学も日本の伝統医学である漢方医学も、一人の医師の診察で受けることが出来ます。

 医療の教育もシステムも違う国同士が、協力し合い、これからの医療を発展させていくために開かれた学会でした。

ソウルで食べた料理は…

 学会の合間、同行した日本東洋医学会の皆さんと一緒に、ソウル市内を観光させていただきました。旧市街地にある京東市場(キョンドンシジャン)には、薬草を扱う問屋が並び、街中にその臭いが漂っていました。日本と違い、生活の中に薬草を使った体調管理法が深く根付いていることをうかがわせる場所でした。

 もちろん、韓国料理もいただきました。はじめての韓国旅行でしたので、どんなに辛い食事になるのか、ドキドキしていました。大韓韓医学会の皆さんとの晩さん会ではいただいた伝統料理は、カボチャの甘いスープや酸っぱい水キムチなど、辛い味付けのものは、ほとんどありませんでした。

 数々の品の中で、ひとつだけ、辛い味付けの料理がありました。このとき、目の前にいらっしゃった学会会長夫人が、「この料理、辛いわね」と顔をしかめたものですから、びっくりです。わたしの先入観で、「韓国の人は、辛いものに慣れている」と思い込んでいたことが間違っている、と痛感した瞬間でした。

 「韓国料理は、辛い」のではなくて、日本では「辛い味付けの韓国料理が多い」ということだったのですね。

唐辛子の効用と注意点

 辛い味付けのもとは、唐辛子です。

 唐辛子の効能は、カプサイシンによる代謝亢進こうしん作用です。体の代謝を活発にしますので、熱を発生して、汗をたくさん出します。このため、エネルギーをたくさん燃やすことが出来ますので、ダイエット効果があると、一時、注目されましたね。また、寒い時期には、唐辛子で味付けをした料理を食べると体が温まると言われています。

 しかし、食べ過ぎるとカプサイシンの作用で、腸が刺激され、腹痛になったり、下痢をしたりしますので、注意が必要です。

 わたしは、今回の旅行で唐辛子が入った料理も食べてみました。すると、胃のあたりが温かくなり、頭のてっぺんから湯気が出るように汗がふきだしていました。さらに、おなかがゴロゴロと動き、何度もトイレへ行くことになりました。どうも、わたしには、その料理の唐辛子は強すぎたようでした。人によっては、少量の唐辛子でもお腹を壊してしまう人がいます。唐辛子の食べ過ぎにはくれぐれも注意してください。

別々に発展した韓医学と漢方医学

 それぞれの国で、医療は特徴のある医学へ何年もかけて発展してきました。それは、伝統料理や伝統文化と同じように、国民性や土地柄が大きく影響しています。韓医学と漢方医学は、同じ薬草を使った医学ですが、診断方法も、治療方法も大きく異なり、それぞれにすばらしい医学として、現在に至っています。

 わたしたちが、積極的に行う必要があるのは、海外の文化に学び、自分たちの生活にかすことです。医学も同じです。隣国である韓医学に学び、漢方医学を大きく発展させることが大切だと、強く感じた韓国旅行でした。

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いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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3件 のコメント

全身疾患としての認知症 総合診療医

寺田次郎関西医大放射線科不名誉享受

専門医制度の中に総合診療医ができました。「総合なのに専門」という言語的矛盾を孕む不思議なものですが、医療の幅とレベルをどうやってカバーするかのイ...

専門医制度の中に総合診療医ができました。
「総合なのに専門」という言語的矛盾を孕む不思議なものですが、医療の幅とレベルをどうやってカバーするかのイメージだと理解しやすいと思います。

漢方よろしく「全ての疾患はどこか全身疾患である」という発想は大事ですね。
例えば、転倒で足首を骨折した患者さんに普通の人は整形外科で骨折のケアを期待されると思います。
でも、犯罪の可能性を除いても、転倒の原因検索に頭部MRIや眼科での確認が必要なこともあります。
各分野の難しい診断治療は各種専門医に任せるとしても、コーディネーター医師の存在意義はあります。

また、血流や血管内物質、リンパや神経のネットワークで全身は繋がっています。
ネットワークの障害によって生じた気分・思考障害や他臓器障害でほかのアクシデントが誘発されうる可能性もあります。
脳虚血からの脳血管性痴呆などは今後も増えそうです。

脳のダメージから感情や記憶の障害が起こりますが、原因は血流や血管の障害ですので、それらに対するケアが必要ですね。
また、心臓やほかの血管にもダメージを抱えている場合が多く、他の部位を守るための投薬で、別の部位が不利益を被る場合があります。
ただ、老化(ダメージの蓄積)の仕方は人それぞれで、優先順位をつけるのは仕方ありません。
勿論、代謝性のアルツハイマーなどほかの痴呆性疾患の鑑別や合併も勘案しないといけません。
非常に難しいと思います。

そこで、医療者と患者や家族の対話が必要になります。
理解度ややる気、その他の状況を勘案してベターな治療とケアをするためですね。
疾患の半分は老化現象なので不可避でもあります。
だから、システムも重要になります。

全身疾患をSystemic diseaseと言いますが、なかなか興味深いと今更気づきました。

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お疲れ様でした。

日向の国の漢方医

一見、漢方とは少しばかり距離が感じられるトウガラシですが、このトウガラシを上手に使った漢方医が江戸時代におられます。その方こそ古方の流祖と言われ...

一見、漢方とは少しばかり距離が感じられるトウガラシですが、このトウガラシを上手に使った漢方医が江戸時代におられます。その方こそ古方の流祖と言われる後藤艮山そのひとです。
トウガラシの生薬名は番椒(ばんしょう)、サンショウの別名は蜀椒、三国志の蜀の国と縁があり、胡椒の胡とは「えびす」の国であり、今のインドのこととされています。
番椒の番は南蛮・・・という説がありますが・・・いがなものでしょうか?
時代時代の政治経済・外交等の状況より、身の回りで手に入れやすい植物や食品を生薬として用いていたのはわが国漢方医の先哲の努力でしょうか。最近の外交問題、経済問題等で生薬価格が高騰しており、医療用漢方は境地に立たされています。せっかくカラダに優しい生薬治療で改善できている病気が漢方が使えなくなるとどうなるか心配ですね。

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みるだけのトウガラシ

埼玉のシニア

30代の頃、今から40年も前の時代、韓国に行きました。当時韓国は朝鮮動乱からの復興途上で、黒塗りのジープが走っていました。トウガラシと言えば韓国...

30代の頃、今から40年も前の時代、韓国に行きました。当時韓国は朝鮮動乱からの復興途上で、黒塗りのジープが走っていました。

トウガラシと言えば韓国、その韓国で初めて食べたものはトウガラシの赤も強烈な鍋物で、辛くて辛くて食べるのに汗をふきふきで、更にキムチが出てきまして染料でも入れたかと見間違うほどの白菜のキムチ。本当に大変でした。

トウガラシはあまり好きではありません。田舎ではたくさん作ってましたが、味噌漬けにしたトウガラシは、冬の間はご飯のおかずにぴったりでした。しかし

今、絵手紙を書いていますが、トウガラシの赤と緑のコントラスト、曲がりくねった胴体が絵にピッタリで良く書いています。

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