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海外ボランティア…日本語・文化 教える仕事も

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 アジアやアフリカなどの開発途上国に派遣され、その国の発展を助ける国際協力機構(JICA)の「シニア海外ボランティア」。今年度の秋募集が10月に始まるのを前に、海外ボランティアに関心のあるシニアがJICAの担当者や経験者から説明を聞いた。

JICA職員の八木さん(左端)から事業の説明を受ける佐々木さん夫妻(神戸市中央区で)=枡田直也撮影

 シニア海外ボランティアは、青年海外協力隊のシニア版事業。40~69歳を対象に原則2年間、開発途上国で行政、産業、教育支援などを行う。募集は春と秋の年2回で、昨秋はアジア、アフリカなど50か国以上から289件(人)の派遣要請があり、全国から応募のあった465人中118人が合格している。

 神戸市中央区のJICA関西国際センターを、兵庫県川西市の佐々木順子さん(65)と夫の忠彦さん(70)が訪ねた。英語の教員資格を持つ順子さんは「できることがあればすぐにでもボランティアに行きたい」と積極的。忠彦さんは「私は年齢制限を超えてしまったが、妻を支援できれば」と優しく話す。JICA関西国内協力員の八木梢さんと、モンゴル、タイへの派遣経験のある今中成吉さん(64)が迎えてくれた。

 順子さんの最大の関心は応募できるボランティアの職種があるのかということ。八木さんは春の要請一覧を示しながら「技術系の職種が多いですが、日本語教育などの職種もあります」と説明した。順子さんも関心を示し、日本語教授法など必要な資格などを積極的に聞いていた。

 要請一覧には国、職種、内容や求められる資格などが記載されている。言語も重視され、応募の段階で求められるレベルに達している必要があり、英語能力を示すTOEICなどの証明書などが必要になる。今中さんは「シニアにとって語学は難関だが、頑張れば求められる水準にまでもっていける」と強調した。

 また、八木さんは「日系社会シニア・ボランティア」の制度も紹介してくれた。中南米の日系社会で日本語、日本文化などを教える職種があるという。

 説明を聞いた順子さんは「すぐにでも勉強、準備を始めたい」と言い、忠彦さんも「年齢上限まで4年もあるから頑張ればいい」と励ましていた。

 今中さんは今もタイの関係者と親交を続けており、「JICAの事業で派遣されるのは難関だが、絶好の機会。あきらめずに挑戦してほしい」と話した。(森川明義)


希望わいてきた

 順子さん「海外ボランティアはやりたいと思っていました。JICA事業は、専門のない私には無理かとも思いましたが、日本語教育などの話を聞いて希望がわいてきました。今しかないという思いで頑張ってみます」

 忠彦さん「漠然とした興味の中での話だと思っていた妻の海外ボランティアですが、たとえ選ばれなかったとしても目標ができて頑張るのはいいことだと思います。妻の希望、夢をバックアップしていきます」

家族随伴も可

 シニア海外ボランティアは日本の政府開発援助(ODA)の一環で1990年に開始。当初は「シニア協力専門家」を派遣する制度だったが、2000年から一般公募を始め、これまで世界72か国で5436人が活動してきた(14年6月現在)。

 選考は対象国の要請内容に基づき年2回実施。今年度秋募集は10月1日~11月4日で、要請内容一覧は9月上旬、JICAのホームページに掲載される。職種は計画・行政、商業・観光など多岐にわたる。

 合格後は語学などの派遣前訓練を受ける。派遣後は国ごとに定められた現地生活費などが受けられるほか、家族の随伴もでき、家族手当が支給される。

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