女優・タレント 山田まりやさん
一病息災
[女優・タレント 山田まりやさん]クローン病の疑い(3)鍼の先生が意外な見立て
「この病は国が難病指定しており、特効薬はありません」。主治医の指摘は、芸能界で根を伸ばし始めた23歳の若手タレントには重すぎた。処方された薬はのんだが、効果はなかった。
外見は元気なので、周囲には「飲み過ぎじゃないの」と理解されず、孤独感にも苦しんだ。心配した仕事仲間が、「ストレスが原因かも。休みをもらって、沖縄に行こう」と誘ってくれた。自ら休みを求めたのは、デビュー8年目で初めてだった。しかし、滞在2日目には背中が痛くなり、眠ることもできなくなった。
同行した知人が「友達の病気を治した鍼の先生に行こう」とアドバイスした。すぐに帰京して、直行。中国・上海出身の先生が触診した結果は意外だった。
「胃と腸が動いていないだけ。食べ過ぎだよ。3日間連続で鍼を打つから、その間、何も食べないで」。鍼を始めると、胃がギュと動き出すのがわかった。
先生の見立ては、「現代の日本は飽食の時代で、日本人の胃腸に合わないものをたくさん食べている。あなたは体が小さいのにロケで食べ歩き、消化が追いつかずに胃が悲鳴をあげて、体調不良になった」。
3日間の断食が終わる頃には宿便も出て、体がとても軽くなった。「悪霊にとりつかれていたような不快感がなくなり、生まれ変わったようでした」
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女優・タレント 山田(やまだ)まりやさん(34)
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