文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ダイエットの達人・ドクター川村のスマート健康塾

yomiDr.記事アーカイブ

膝の痛みに…足ブラブラ体操

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 膝の痛みを抱えている方は多数いらっしゃいます。しかも、なかなか良くならない方が大勢いらっしゃいます。

 「やせなさい」、「歩きなさい」と毎回わかりきった指導をされ、「良くならないのは、きちんとやってないからだ」と注意されます。

 確かにそうなのでしょう。けれど、「膝が痛いから歩けない」、「運動できないからやせられない」という現状があるから、リハビリがうまくいかないのです。

 それでは、どうすればよいのでしょうか?

 体重の負担をなくしてリハビリをすればいいのです。その方法として「プールでの歩行練習」がよくすすめられていますが、プールに行くまでが大変です。

 そこで、私がおすすめしている方法をやってみてください。

 まずは、普段体重を支えている膝の負担を軽くする「ひざ振り子」です。

 大阪市立大学大学院の名誉教授・山野慶樹先生が考案された方法です。

 伸びをしたり、ぶら下がったりして、縮こまった関節をのばすとすっきりしますよね。

 膝は、絶えず体重を支えるため、圧迫され続けています。その重みから解放するため、高い椅子に座って足を地面から離し、ブラブラとゆっくり、振り子のように振るだけです。

イラスト kasimo

 膝関節は、足の重さでほどよく下に引っ張られて伸ばされます。山野先生は軟骨が再生し、膝痛が改善するとおしゃっています。どのくらい改善するかは人にもよりますが、少なくとも、ブラブラ振るのには、お金はかかりません。高い椅子がなくても、膝の下に手を入れて膝を持ち上げるようにして振ることもできるので、どこでも実践可能です。

 一日に何分やるなどの目標は、特に決めなくても結構です。テレビを見ている時や診察までの待ち時間などできる時に、足をブラブラさせてみてください。

イラスト kasimo
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

kawamura

川村 昌嗣(かわむら まさひで)
1960年高知県生まれ。3浪の末に慶應義塾大学医学部に入学し、1988年に同学部卒業。2001年から11年まで、横浜市のけいゆう病院健診科で健康指導などにあたる。2012年1月に横浜市西区に川村内科診療所を開業。日本老年医学会指導医、日本抗加齢医学会専門医、未病システム学会専門医、日本人間ドック学会専門医。「内科医が教えるお腹がどんどん痩せていく腹凹歩きダイエット」(永岡書店)、「医師がすすめる50歳からの肉体改造」(幻冬舎ルネッサンス新書)などの著書がある。 川村内科診療所のウェブサイト http://www.kawamuranaika.jp/

ダイエットの達人・ドクター川村のスマート健康塾の一覧を見る

最新記事