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高血圧予防…すしは逆さまにして食べれば減塩に

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 きゅうりもみを作ってみましょう。きゅうりを薄くスライスし、塩を2グラムほど振りかけ軽くもみ、15分ぐらい放置して、搾ってみると、なんと水分を50-60ミリ・リットルほど搾り出せます。

 つまり、細胞の外に塩があると、細胞から水を引き出すのです。塩分をいっぱい取ると、細胞から引き出された水分が血管の中に移動します。初めのうちは、血管が拡張して、血圧が上がらないように対応します。緊張している時やストレスがある時、運動開始時などでは血圧を上げるホルモンが分泌され、血管が収縮し、普段より血圧が上昇するようになってきます。

 この状態が続くと、次第に血管が固くなってきて動脈硬化が起こり、ストレスがない時でも血圧が高くなってきます。


濃い味や塩辛いもの、本当に好きですか?

 薄味を心がけ、塩の量を減らしておけば、こういった血圧の上昇を抑えられます。シンガポールやブラジルの人は1日3グラムぐらいしか塩分を取らないので、年をとっても血圧が上がってきません。

 日本人は、「濃い味が好きだ」「塩っ辛いものが好きだ」と言う人が多いのですが、本当に濃い味や塩っ辛いものが好きなのか考えてみましょう。

 刺し身の表と裏にしょうゆをたっぷりつけて食べ、「この食べ方が好きだし、おいしいからいいじゃない」と言われる人もいます。

 ここで考えてみましょう。大間産のホンマグロのおいしいトロの部分を3切れプレゼントされた場面を想像してみてください。

 「今までと同じ食べ方をしますか?」

 数千人の患者さんや健診受診者に聞いた結果は…。

 「もったいないから、味わってじっくり食べるよ。一切れが大きめだったら、小さく切って食べるよ」と言われる方がほとんどでした。

 それでは、「しょうゆのつけ方は?」と聞くと、半分以上の人が「しょうゆはつけないかほんのちょっとにするよ」で、「今まで通り」と答えた人は、数名しかいませんでした。そのうちの1人は、「刺し身の味が嫌いだから、しょうゆで消しているのでそのままだよ」と答えました。

 つまり、しょうゆの味が濃すぎると、刺し身の味がわからなくなってしまうことを、実はみんな知っているのです。

 だから、「この一切れが、効果で希少価値のものだ」と思い込むことができれば、しょうゆの量は減るはずです。

 握りずしの場合、ネタにしょうゆをつけそのネタを下にしたまま、食べてみましょう。結構しょうゆの味が濃く感じられます。ネタを下にして食べる習慣をつけると、しょうゆの量が減るはずです。

 また、握りずしを半分に切ってもらうと、一貫が二貫に早変わりし、お得感も。実際、いつもよりも食べる量が減り、経済的にもお得ですし、塩分摂取量も減少します。

 口内炎がある時は、塩・しょうゆ味のものを食べると、痛くてつらいことは皆さん経験されていると思います。近年の日本人の胃がんの多くは、塩の取り過ぎがかなり悪さをしているのが、分かってきています。小さく切って、ゆっくり味わって食べる食べ方を心がけましょう。

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kawamura

川村 昌嗣(かわむら まさひで)
1960年高知県生まれ。3浪の末に慶應義塾大学医学部に入学し、1988年に同学部卒業。2001年から11年まで、横浜市のけいゆう病院健診科で健康指導などにあたる。2012年1月に横浜市西区に川村内科診療所を開業。日本老年医学会指導医、日本抗加齢医学会専門医、未病システム学会専門医、日本人間ドック学会専門医。「内科医が教えるお腹がどんどん痩せていく腹凹歩きダイエット」(永岡書店)、「医師がすすめる50歳からの肉体改造」(幻冬舎ルネッサンス新書)などの著書がある。 川村内科診療所のウェブサイト http://www.kawamuranaika.jp/

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