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[なっ解く]食中毒予防の盲点…台ふきん、こまめに除菌

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塩素系台所用漂白剤は手袋をつけて使う。洗い桶(おけ)にしっかり沈めるのがポイント。汚れがひどいときは、あらかじめ台所用洗剤で洗っておく

 食中毒が気になる季節。予防には食材の適切な保存とともに、台所などの除菌、衛生にも気を付けたい。

 見落としがちなのが台ふきん。煮沸したり、塩素系台所用漂白剤を使ったりするのがお勧めだ。

 菌の繁殖を防いで食中毒を避けるには、台所や調理道具、食卓の除菌が欠かせない。花王生活者研究センター主席研究員の弦巻和さんは「直接食材に触れる包丁、まな板、手指と違い、見落としがちなのが台ふきん」と指摘する。大腸菌やサルモネラなど、食中毒の原因となる菌で汚染されている可能性がある。

 同センターは昨年、首都圏の既婚女性384人に、台ふきんを洗う頻度を洗浄方法ごとに聞いた。その結果、「水やお湯で」は7割近くの人が「ほぼ毎日」と答えたのに対し、「台所用漂白剤を使う」「熱湯消毒」を毎日行う人は1割以下だった。

 花王は台ふきんの手入れについて、大腸菌群とサルモネラの減り具合から除菌効果を調べる実験をした。「水洗い後天日干し3時間」と「台所用洗剤で洗浄後、塩素系台所用漂白剤に30分浸した直後」はいずれも菌数が100分の1以下に減ったが、「水洗い後、温度30度湿度60%の室内に広げて12時間干す」では大腸菌群は100分の1以下に減らなかった。水洗いをして室内に干すだけでは除菌効果が低いとの結果になった。

 弦巻さんは「不衛生な台ふきんで食卓を水ぶきすると、かえって菌をぬり広げてしまうことになる」と注意を呼びかける。

 食品衛生が専門の岩手大名誉教授、品川邦汎くにひろさんは「除菌には、煮沸か、塩素系台所用漂白剤を使うのがいい」と指摘する。

 家庭での除菌について、品川さんは「方法が分かりやすいのが煮沸。鍋に張った熱湯に台ふきんを入れ、グツグツ5分煮れば十分除菌できる」と話す。また、塩素系台所用漂白剤は、「濃度や浸す時間が重要。製品ごとの用法を守ることが大切」と話す。

 天日干しについては「効果はあるが、死なない菌もある。乾かすことは菌を増やさないために必要なので、煮沸などをしてから干した方がいい」とアドバイスする。

 台ふきんは厚みがあるものだと、梅雨の時期一層乾きにくい。除菌は、汚れや回数を目安にするのではなく、1日の最後はもちろん、生の肉や魚を取り扱った時は必ず行うようにしたい。

 

HPで紹介

 食中毒を起こす微生物は様々で、汚染経路なども異なる。公益社団法人日本食品衛生協会は、微生物の特徴や食中毒予防のポイントを、ホームページで詳しく説明している。同協会は「食中毒について知るとともに、手洗いなどを励行してほしい」と注意を呼びかけている。

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