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「ほくろ」の悩み 慎重に対処

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「がん?」「見た目」心配

 子どものほくろを「がんではないか」と心配する親が少なくない。顔などに目立つほくろがある場合、見た目などを必要以上に気にする親もいる。専門家は、「気になる場合は、皮膚科か形成外科で相談してほしい」と話している。

 ほくろは、体の表面にメラニン色素を多く含む細胞が集まったもの。先天性、後天性の両方がある。平らなものもあれば、皮膚が盛り上がったものもある。子どものほくろは、平らなものが比較的多い。

 ほくろのように見えるものが、皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)である場合がある。埼玉医大国際医療センター皮膚科教授の山本明史さんのもとには、子どものほくろをメラノーマではないかと心配する親子が訪れる。

 もっとも、メラノーマになるのは40代以降が多く、子どものメラノーマはまれだ。日本皮膚悪性腫瘍学会が調査した年齢別発生数を見ると、20歳未満の発生は全体の1・3%だ。「過度に心配する必要はありません。ただ、可能性はゼロではありません。頭皮や足の裏のほくろは見つけにくいので、例えば毎年の誕生日など、定期的にお子さんの全身のほくろをチェックするといい」と山本さんは話す。

 メラノーマの疑いのあるほくろは、〈1〉形が左右対称でない〈2〉縁がギザギザしている〈3〉色が均一でなく濃淡がある〈4〉直径が6ミリ以上ある――などの特徴がある。このうち二つ以上当てはまる場合は、皮膚科の専門医を受診することを山本さんは勧める。

 メラノーマの原因の一つは、紫外線により皮膚がダメージを受けることだと考えられている。「小さいうちから、肌の露出を避けたり日焼け止めクリームを塗ったりして、紫外線を防げるよう親は配慮してあげてほしい」と山本さん。

 子どもの顔など、目立つ所にほくろがあることを心配する親も少なくない。

 北海道の女児(5)は、2歳ぐらいの時、あごに小さなほくろができた。少しずつ大きくなり、現在は6ミリ×4ミリの大きさになった。母親は「徐々に大きくなってきたので、がんではないかと心配になった。最近、友達にほくろをからかわれ、本人も気にするようになった」と話す。

 そこでこの親子は、北海道大病院の形成外科を受診した。形成外科でも、ほくろがメラノーマかどうかの診断や切除手術を受けることができる。

 同科診療准教授の古川洋志さんは、「メラノーマではなく、極端に大きいほくろでない場合は、気にしすぎないでください」と話す。

 小学校入学まで治療を待ち、実際に入学すると、心配していたようにほくろをからかわれることがなく、本人と親の心配が薄らいだ例もあるという。

 また、大人ならば、小さなほくろは、局所麻酔の手術で日帰りで切除できるが、小さな子どもだと、全身麻酔で手術を行い、数日間の入院や保護者の付き添いが必要になることもある。「子どもの負担を考慮しながら、慎重に検討してください」と古川さんは話している。

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