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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

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夏の冷房対策 首回りを冷やさないように

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 東京タワーは、今朝も輝いています。わたしは、晴れの日も、雨の日も、そびえ立つ東京タワーを見ながら暮らしています。決して、言葉を発することがない東京タワーですが、落ち込んでいるときは「がんばれ」と声をかけてくれている気がします。

 みなさんの家の窓からは、何が見えますか。山並みが広がる、海が見えるなど、毎日の生活で、見落としがちな自分を取り巻く環境は、わたしたちの健康に大きな影響をおよぼします。

 これからのシーズン、通勤電車の中は、冷房が入るようになります。梅雨時の湿気対策と、暑さ対策のためです。家を出るときは薄着ですが、電車や会社では、冷房対策が必要になり、上着を持ち歩く人もいるでしょう。周りの環境に合わせて、洋服で体調管理をすることが重要になってきます。

 登山をされる方は、気候の変化にうまく対応するために、服装を工夫する方法をよくご存じだと思います。都会で仕事をするサラリーマンやOLも、同じような工夫が求められています。

 漢方医学では、病気を治すために、単に薬を服用することだけではなく、服装や食事、生活上の注意点まで指導します。例えば、風邪の場合は、発熱で体がほてっていても厚着をしていただき、汗が出てきたら、下着を何度も取り換えて、汗で体が冷えるのを予防します。冷たい飲み物を飲まないように、また手を洗うときも冷たい水は使わないように指導します。

 これからの季節、冷房対策としては、首回りを冷やさないように心がけることです。首回りに冷たい空気が当たると、ゾクゾクと寒気がして体調を崩しやすくなります。のど風邪を引いてしまう方もいるでしょう。暑い時期ですが、ストールやマフラーなどを活用すると良いと思います。

足もと、お腹も冷やさないように

 職場では、机の位置によって足もとが冷える場合があります。「頭寒足熱」のごとく、足もとを冷やすのは健康には良くありません。下半身を冷やすと、おなかの調子が悪くなり、トイレも近くなります。こんな場合は、レッグウォーマーや膝掛けなどを使用しましょう。

 暑い中の外出から家に帰った時、どうしても、冷たい飲み物を一気にお腹の中へ入れてしまいます。しかし、以前、このブログでお話したように、体の中から、冷えないようにすることも大切です。食事のときも同様に、食べる順番を工夫しましょう。最初に、お腹に入れる食べ物や飲み物は、かならず温かいものにして、お腹の中を冷やさないようにします。一度、冷えてしまった消化管を温めるためには、たくさんのエネルギーが必要になります。お腹の中を冷やすことは、夏場に体調を崩す一因になります。

 人は皆、環境に大きく左右されます。環境によって体調を崩したり、気分が落ち込んだります。しかし、人は自分の力で、環境をうまくコントロールすることもできます。服装や食事の取り方など、簡単な方法で、季節に振り回されるのではなく、季節を楽しむことができるようになります。ぜひ、日本の四季を楽しんで、健康で元気な毎日をお過ごしくださいますように。

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いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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3件 のコメント

速度、加速度、変化量 熱中症 脱水 梗塞

元放射線科医 寺田次郎 六甲学院56期

仰られる通り、外気温と矛盾した気温の変化に体調を崩すことはありますね。医師が患者さんを診察しているときに診ているものは速度、加速度、変化量です。...

仰られる通り、外気温と矛盾した気温の変化に体調を崩すことはありますね。

医師が患者さんを診察しているときに診ているものは速度、加速度、変化量です。
元のデータがない人も一般的な値から平常時の値を推測して病状を想像します。
程度問題、頻度問題ですね。
元データの無い慢性疾患の患者さんは病変の新旧に難渋することもよくありますが、検査機器の進歩によってある程度推測できるようになりました。。


狭心症やTIAなど一過性の可逆性の症状を呈する疾患もありますね。
そういうもののあるなしも、体の調子を測る目安になります。

「お変わりないですか?」は診察時の決まり文句です。
人間の適応力は流石で、高齢者の貧血はよく見る話で、徐々に進行したものであれば、基準値から逸脱した人でも元気な人を見かけますね。


先生は風邪の患者さんを例に出されましたが、運動後の筋や大動脈の冷却は体調管理に悪くありません。
前後の給水やクーリングで、筋肉などの過剰な破壊を止め、休養=修復モードに切り替えるのには重要なのではないかと思います。
熱中症、脱水からくる諸疾患の予防にもある程度効果はありそうです。

少し早い高気温の中で、マラソンなんかでも熱中症が発生しているようですが、勿論、脳梗塞や心筋梗塞の発症にもリンクしています。
どうしようもないものもありますが、予防や発症時の諸症状についてご家族ともども共有することで、出現や悪化は抑えられるのではないかと思います。

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熱中症注意情報が目まいを引き起こす

めざめたじいさん

 まだ早月だというのに、報道は「熱中症にご注意」と騒ぎ立てます。 昨年6月の誕生日に目まいで倒れた家内、TVを見ながらそわそわ。一昨日とその前の...

 まだ早月だというのに、報道は「熱中症にご注意」と騒ぎ立てます。

 昨年6月の誕生日に目まいで倒れた家内、TVを見ながらそわそわ。一昨日とその前の日にめまいを起こしたからです。朝のうちに内科医に掛かり、万全の体制でした。医者からの帰りの車中で「仕事を辞めたので、考えることは目まいのことばかり。すこし、気楽にしたい」と。

 買い物袋を下げて、家に入ったのだが、様子がおかしい。「横になりたいから・・・」。急いでベッドに寝かす、が間もなく嘔吐の苦しそうな声が。

 先日の旅先で起こった目まい、30分寝かせたら少しずつ回復した。その内よくなるだろうと高をくくっていたが、昼も食べず、水分補給も嫌がる。4時間ほど経つがまだよくならない。

 「目まい」は病気ではないと医者は言う。しかし、事実目が回るので、吐き気が起こるのも無理はない。昨日は気心の知れた客が3人来てくれた。朝から張り切って、私にあれこれと指示を出していた。今はすっかり病人になっている。

 これは、家内には気の毒だが、気分の問題だろう。もしかするとまたあの目まいが起こるのでは・・・?といつもおびえているような気がする。熱中症注意情報は結構だが、不安症には逆効果?かも知れない。

 

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しっかりガードしています

埼玉のシニア

何と、自分でもどうしてかなと思っているのですが、皆様はプロゴルフトーナメントをご覧になりますか。プロが長袖の、ピッチとした下着を着てますよね。あ...

何と、自分でもどうしてかなと思っているのですが、皆様はプロゴルフトーナメントをご覧になりますか。プロが長袖の、ピッチとした下着を着てますよね。あれの事ですが私も着ています。真夏の太陽に照りつける日向で、暑苦しいですよね。

さぞかし熱いとお思いでしょうが、意外や意外さらっとして熱くないのです。あれは発散するし涼しいものです。私は綿100パーセントの物ですが、プロが着ているのは化学繊維100%。
が、私の場合はあれが癖になり、真夏に7分袖の下着を着て、上は半そでですが。寝る時もパジャマをしっかり着ます。

それでないと風を引いてしまう状態です。慣れでしょうが。先生がご指摘の足元、ポンポンは当然ですが、首周りは冷房の部屋ではしっかりガードして常に健康体で居ります。夏風邪は寿命を短くします。冷房を使うな!とおっしゃるのですか。それは出来ません。日干しになるのはイカと魚類です、、、。むっ!

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