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百寿者こぼれ話

からだコラム

[百寿者こぼれ話]110歳以上 健康長寿のモデル

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 今回は言葉の説明から始めます。百寿者は100歳以上の方、超百寿者は105歳以上の方、スーパーセンテナリアン(SC)は110歳以上の方を指します。

 百寿者は急増しており、自立して認知症のない方は20%しかおられません。一方、105歳を超えると、年齢が上がっても死亡率が上がらなくなります。「健康長寿のモデルは超百寿者である」と考えて、私たちは2002年から全国調査を始めました。

 超百寿者の数は10年には全国で約2500人でした。その中で、SCは78人と極めて少なく、特に注目されています。年齢が確実な世界中のSCのリストを専門家が作り、定期的にメールで知らせています。日本のSCは、糖尿病や高血圧などの病気が少ないこと、100歳の時点では自立して認知症もなかった人が多いことなどが判明しました。今では「健康長寿のモデルはSCである」と考えています。

 SCになる確率を調べると、1900年生まれでは男性が30万人に1人、女性が2万人に1人でした。女性は確率がどんどん上がっています。残念ながら、男性は30万から50万人に1人の間を変動していて、上がっていません。

 超百寿者の方から調査参加のお返事をいただくと、私たちはすぐに準備をします。というのも、SCの方はお元気でも急変することが多いからです。北海道の方から調査ご協力の連絡をいただいた際、都合で「2週間後に再度連絡して」と言われ、連絡すると「亡くなられた」とのことでした。

 百寿者では普通、元気な方が長生きします。しかし私たちの研究で、108歳を超えると元気でも長生きしないことが分かりました。不思議ですが、現場での印象と合致します。SCは“若い百寿者”とは違うようです。(広瀬信義・慶応大特別招聘(しょうへい)教授)

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karada_117

 
 

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