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はつらつ健康指南

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コンビニに常温飲料…体の冷え 気にする女性ら歓迎

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人気が高まっている常温の茶飲料や水。「なるべく体を冷やしたくない」という女性たちが買っていく(東京都豊島区の「ファミリーマートサンシャイン南店」で)=前田尚紀撮影

 茶飲料や水を「常温」で販売するコンビニエンスストアが増えてきた。体の冷えを気にする女性らに歓迎されている。

 東京都豊島区内にある「ファミリーマートサンシャイン南店」は4月上旬、冷たい飲料が並ぶ棚の一角に、常温飲料のコーナーを初めて設置した。並ぶのは水や緑茶、麦茶、ジャスミン茶など12品。脇には「のみごろ飲料あります!!」と掲示し、「おなかにやさしい 薬が飲みやすい バッグへそのまま」と利点を説明する。

 「お客様から『常温の水、ありますか?』と聞かれることが増え、設置を決めた。バッグに入れて持ち歩く営業マンからも、水滴がつくのは困るので常温がいいと聞く」と同店店長の宍戸吾一さん。20~30歳代の女性を中心に売れているという。

 ファミリーマート広報グループによると、常温飲料を置く店は、オフィス街や高齢者の利用が多い地域などを中心に、少しずつ増えているという。

 デイリーヤマザキでは、全国約1600店舗のうち、約1000店で飲料3品を常温で販売中だ。昨年3月、4店舗で試験販売をしたところ、好評だったことから昨夏以降、導入店舗を増やしてきた。

 「水などの飲料は、しっかり冷やして販売するのがコンビニ業界の常識だったが、思わぬところに需要があった」と同社担当者。

 ローソンも昨年5月から全国約1万1000店舗で、水や茶飲料など2~3品を常温で販売。フック型のじゅう器に入れ、棚からつるして販売する。

 1年を通じて冷えを気にする人や、常温の方が体にやさしいと考える人が増えていることが背景にはあるようだ。

 ネット調査会社「インターワイヤード」(東京)が、2009年に男女9947人に「水の飲みごろの温度」を聞いたところ、「常温」と答えた人は27%いた。男性(24%)に比べ、女性(31%)が多く、自分は冷え性であるとの自覚がある人に限れば、男女含めて31%が「常温」を選んだ。

 北里研究所に日本で初となる「冷え症外来」を開設し、現在は「帯山中央病院」(熊本市)院長を務める医師の渡辺賀子さん(漢方医学)は、常温の飲料が増えてきたことを歓迎する。

 「人の体の深部体温は37度が適正で、最も内臓が働きやすい。しかし、冷たい水をたくさん摂取すると、体の深部体温が一時的に下がり、胃の消化能力などが低下してしまう」と指摘する。「冷たい飲料は、のど越しが楽しめるが、実は体には負担となっている。体のためには常温以上にして飲む方がいい」と渡辺さん。また、薬を飲む場合は、吸収を促すためにも、常温以上の水で飲むことを勧めている。(板東玲子)

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