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「低音難聴」の娘 不眠など続く

 34歳の娘が昨年12月初めに「低音難聴」と診断され、食欲不振や不眠が続いています。耳鼻科や心療内科などに通っていますが、一進一退です。いい治療法はないでしょうか。(66歳母)

内リンパ水腫 利尿剤で改善

小川 (かおる) 慶応大病院耳鼻咽喉科教授(東京都新宿区)

 低音難聴は、正式には「低音障害型感音難聴」と言い、低周波域の音の聞こえが悪くなる病気です。20、30歳代の比較的若い女性に多く、自覚症状としては、ほかに耳が詰まった感じや耳鳴りなどがあります。

 心身のストレスが発症の引き金になり、症状を繰り返しやすく、繰り返すとめまいが生じてメニエール病という病気に進行することがあるのが特徴です。

 病気の原因はまだ分かっていませんが、ストレスなどによって内耳の内リンパというリンパ液の代謝が悪くなり、過剰にたまる「内リンパ水腫」という状態が起きています。つまり、内耳の中が水ぶくれ状態になって音が伝わりにくくなるため、特に低音の聞こえが悪くなるのです。この状態が内耳にある三半規管にまで広がると、メニエール病になると考えられます。

 聴力検査で片耳の低周波域に難聴があればこの病気を疑いますが、低音障害型難聴は、突発性難聴や急性音響性難聴、聴神経の腫瘍でも生じますので、画像検査などでこのような病気が見つからなければ診断は確実になります。

 治療は内リンパ水腫を軽減するために利尿薬が用いられますが、改善しない場合はステロイド薬を使うこともあります。また、水分をよくとり、併せて、水分を出すために発汗を伴う適度な運動や長めの入浴を心がけ、水の代謝が活性化することで内リンパ水腫が改善します。食欲不振や眠れない状態にも効果的ですので、ぜひ試してください。

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