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料理の手間 家電が省く
刻んで、混ぜて、おろして…
肉や野菜などを刻んだり混ぜたりするフードプロセッサーやブレンダーなど「調理家電」の人気が高まっている。1台で様々な下ごしらえができる多機能なタイプが主流だ。
手作り調理派に人気
■簡単に下ごしらえ
調理家電の多くは、食材をセットしてスイッチを押すだけで、下ごしらえができる。料理にかかる時間と手間を大幅に省いてくれるだけでなく、技術がなくても下ごしらえができる。例えば、手作業で下ごしらえをするには、包丁を扱う技術や食材を混ぜるコツなどの習得が必要だ。しかし、調理家電を使えば、技術の未熟な人でも効率よく下ごしらえができる。
「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」(東京・秋葉原)では、昨年の調理家電の販売台数は、前年比2割増だった。若い人だけでなく幅広い年代に人気だという。料理・調理道具研究家の北山みどりさんは、「料理にかかる時間や手間は省きたいが、手作りにはこだわりたいという人が使っている」とみる。ニーズに応えるため、メーカー各社は多機能な調理家電を発売している。
■7種類の機能
デロンギ・ジャパンは、「ブラウン マルチクイックMQ775」を2月に発売。「潰す」「混ぜる」など7種類の作業が可能な、ハンディータイプのブレンダーだ。持ち手部分にあるスイッチを押す力によって、モーターの回転速度が変わる。「食感を残したい」ときはゆっくり、「滑らかにしたい」ときは速くなど、好みに応じて加減することが可能だ。スムージーや離乳食などの他、ポタージュスープを作るときにも便利だ。
小泉成器は「フードプロセッサー KMF―S118/P」を4月に発売する。「刻む」「おろす」「混ぜる」機能の3種類の刃が付いており、選んで使う。野菜のみじん切りや、ハンバーグの「タネ」を作る際に使うと便利だ。上蓋を閉めないとモーターが作動しないため、調理時も安全だ。付属の刃は全て本体に収納できるので、使用後も場所を取らない。
■栄養素壊れにくい
グループセブジャパンの「ティファール フレッシュ エクスプレス」(2013年11月発売)は、野菜などを様々な形に仕上げるフードシュレッダーだ。ドラムが回転することで、野菜などを「刻む」ほか、アーモンドなどを「砕く」、チーズを「削る」など、6種類の作業ができる。食材はそのまま器に盛り付けられるので、移し直す手間や、洗い物の数が減らせる。使用後は、全てのドラムを本体内に収納できる。
東芝の「ビオティ クッキングスクイーザー」(2014年1月発売)は、低速タイプのジューサーだ。投入した果物や野菜は、刃のないスクリューでゆっくりと搾られ、ジュースと繊維質に分離されて出てくる。低速のため、空気を巻き込むことが少なく、栄養素が壊れにくいという。
また、ジュースとともにできる繊維質を使って作る、ジャムやハンバーグなどのレシピも付いている。
北山さんは「それぞれの機種は、機能や扱える食材が異なるので、目的に合わせて選ぶといい」としている。(宮田大輔)
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