いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ
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胃カメラ検査、漢方薬で「つらさ」軽減
みなさんは、胃カメラの検査を受けたことがありますか。
「胃カメラは、つらい検査だ」「あれは、苦しい検査の代表だ」との評判を耳にします。原因は、いろいろあります。胃カメラが、たいへんな検査だと聞いて身構えてしまうため、検査の前に行うのどの麻酔が不十分なため、のどの反射が人一倍強いため、といくつもの理由が考えられます。
しかし、胃カメラの負担は、検査する医師の技量と裁量によって、大きく変わるものです。
胃カメラは、いかに安全に行うか、ばかりでなく、病気を診断し、小さな病変も見落とさないようにすることが求められます。内視鏡医は、蛇のようにクネクネと曲がる胃カメラを巧みに操る技術と正確な診断能力が求められるわけです。
「苦しい検査」を上手に受けるには
こんな胃カメラを少しでも楽に、負担なく受けるためには、どんなことに注意をすれば良いのでしょうか。
ひとつは、検査前に胃の中に食べ物が残っていないように注意することです。検査の前日から、消化しやすいものを選んで食べる必要があります。夜遅くまで友人とお酒を飲んでいたり、おなかいっぱい食事をとったりすることは、避けるべきです。
もし、胃カメラの検査前日に、胃の負担を減らしたいのなら、茯苓飲(ぶくりょういん)という漢方薬を使うといいでしょう。茯苓飲は、胃の緊張を和らげ、胃に残っている食べ物を早く消化してくれます。
検査当日、緊張して心臓がドキドキして仕方がない場合は、早い時間に抑肝散(よくかんさん)をお湯に溶かして飲んでおくといいでしょう。抑肝散は、神経を和らげ、緊張を解きほぐしてくれます。
前立腺肥大症や緑内障を持っている方は、胃の反射を抑えるための薬が使えない場合があります。そのときは芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を使うと、胃の中をきれいに観察することができます。
芍薬甘草湯は、胃の筋肉を
日本が誇る技術
わたしは、この20年間、毎年500例以上の患者さんの胃の中を拝見させていただいています。わたしが胃カメラの研修を受けた25年前と比べると、ブラウン管に映る景色は、ハイビジョン画像になり、性能は大きく改善しました。きれいな色をした胃、暴飲暴食のために荒れた胃、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した胃、と様々な風景がカメラの前に広がります。
「評判の悪い胃カメラ」ですが、ほんの小さな病気も早期に発見することができます。日本が世界に誇る胃カメラを、ぜひ、みなさんに積極的に受けていただけるように、わたしたちも努力しています。世界の最先端技術を持つ日本の胃カメラと日本の伝統医学である漢方医学を合わることで、「安心して安全な胃カメラ」を提供することができると考えています。
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漢方は味方だ
埼玉のシニア
抑肝散を今思い出しました。家内の治療でアリセプトと一緒に飲まされた漢方薬ですが、どんなもんかと試しになめてみましたが、甘い薬でした。確かに神経の...
抑肝散を今思い出しました。家内の治療でアリセプトと一緒に飲まされた漢方薬ですが、どんなもんかと試しになめてみましたが、甘い薬でした。確かに神経の高ぶりを抑えていました。
それと、我が町にも漢方薬を処方する医者が居りました。以前風邪症状でひどい時に、何気なく入った病院でしたが、効目は西洋医学の薬より効目が遅く、別の病院に行く羽目に。
しかし、考えると効果はともかく体に良さそうで、今後は早めにその病院に行くことにしようと思います。風邪などの比較的軽い病気の場合は、副作用の少ない漢方薬が良いのではと思ったからです。
今年、花粉症対策で考えた末、家中を掃除することにして、細かな花粉までふき取るモップを手に入れ、まずはガラス戸の敷居から始まり、玄関、勝手、テーブルの上、考え付く全ての隙間をそのモップで掻きだしてから、床はドライ フローリングシートで掃き清め、玄関と勝手の床と今は掃除機で、、、戸朝時半起床して6時半まで掃除に明け暮れた結果、是毎日、何と、今年は薬も不要になりました。目の痒さは有りますが、朝晩の洗顔で何とかなっています。
斯様に、病は身の回りから気をつけてゆきたいものと、色々考えています。漢方もこれから注意深く手に入れてゆきたい。
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笑って許して そして
埼玉のシニア
万が一の場合は私も先生のお話の漢方薬を処方してもらうつもりです。が、、漢方はどこで処方してもらえば良いのでしょう。一般の病院で漢方を扱っているか...
万が一の場合は私も先生のお話の漢方薬を処方してもらうつもりです。が、、
漢方はどこで処方してもらえば良いのでしょう。
一般の病院で漢方を扱っているかどうか解りません。以前秋葉原の漢方の老舗に行ったことがあります。カウンターの人は病院の診断がいりますとの事。何の相談だったか。
胃カメラにかかわらず漢方の処方病院は少ないのです。
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「ドゼウ」は踊らず
めざめたじいさん
生検を受けたときが「人生最後の日」でした。最後だったら潔く見てもらおうじゃねえか、と椅子に座り両足をアブミにのせる。上半身にはベルトが。アブミが...
生検を受けたときが「人生最後の日」でした。
最後だったら潔く見てもらおうじゃねえか、と椅子に座り両足をアブミにのせる。上半身にはベルトが。アブミが左右にだんだん広がっていく。と同時に椅子が倒れ、頭が下がればお尻は上がる。椅子全体が上がり、検査技師の目の前で世紀のご開帳とあいなった。
「少し冷たいですよ」と裏口に指と薬を染みこませたガーゼが入ってくる。たぶん麻酔だと思うが裏木戸を守る兵士が敵をすぐに追い出す。ここは出口ですぞと。兵士を眠らせる麻酔針が裏口の周りに数本打たれる。
「これから機械を入れますので少し痛いですよ」。少しどころの騒ぎではない、女性は可愛い人肌が通るが、金属製の銃が入るのだから、確かに人生最後の日に違いない。「いちばん楽な姿勢で・・・」「声を出していいでしょうか」「結構ですよ、それで力が抜けるのでしたら」。かすかに聞こえる音を頼りに3度下の声を出す。アーアーーーー、ロングトーンの練習だ。結構きれいにハモっているではないか。「ハイ終わりました、最短でしたよ」
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