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歌手 前川清さん

一病息災

[歌手 前川清さん]股関節症(4)40周年の節目 手術を決断

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 芸能生活40年の記念公演が予定された2008年、ついに決断した。

 50年来の“付き合い”で「いつか治さなきゃ」と思いながら、延ばしてきた右足の股関節手術。「激しい動きのある舞台は、痛みを抱えたままでは乗り切れない。途中降板でもしたら迷惑をかける」と考えたからだ。

 手術では右足の付け根周辺の骨を削り、チタンの人工股関節を埋め込んだ。1メートル77の長身だが、実は痛い右足が左足より3センチ短かった。そこで、両足の長さがそろうように、人工股関節で右足を伸ばす調節も行った。小さな丸い痕がわずかに三つしか残らない、見事な手術だった。

 半世紀も悩まされた痛みは、うそのように消えた。長年の平衡感覚が崩れたため、「初めはロボットが歩いているようでした」。

 鏡を見ると、以前は少し傾いていた。「今度は両肩の位置もそろって、傾きがなくなったように見えますが、逆に、自分では傾いているような感じがしました」。慣れるのに時間がかかった。

 自分の歌謡ショーでは、ステージから降りて観客の間を回る。「僕の歌で一人でも元気になってくれれば、それで満足です」。長崎時代に全国進出をためらったように、大きな欲を持たない姿勢は今も変わらない。(文・斉藤勝久、写真・加藤祐治)

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 歌手 前川清(まえかわきよし)さん 65

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