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1日に何個も氷が食べたい

 1年中、1日に何個も氷を食べたくなります。飲み物ではなく、氷でないとだめです。鉄分が不足していると聞き、プルーンなどを食べるようにしていますが、改善しません。(39歳女性)

採血で貧血と鉄欠乏の検査

清水 隆之 慶応大学医学部血液内科助教(東京都新宿区)

 氷を無性に食べたくなる症状は、「氷食症(ひょうしょくしょう)」の可能性があり、体内の鉄分の欠乏が原因といわれています。氷だけでなく、土を食べてしまう症状(土食症)が起こることもありますが、鉄欠乏がこれらの症状を起こす仕組みは、はっきり分かってはいません。

 進行すると鉄欠乏性貧血になります。顔色が青白い、動悸(どうき)、息切れ、めまいなどの一般的な貧血の症状に加えて、爪がもろくなる、舌がしみる、ものがのみ込みにくいといった特有の症状が起こることがあります。

 内科で採血をして、貧血の有無と鉄欠乏の有無を検査すれば、診断は容易です。いったん、鉄欠乏性貧血の状態になると、サプリメントや食品のみでは十分な鉄分を補うことは難しく、鉄剤を服用します。服用開始後、6~8週間で貧血は改善しますが、体内の鉄の蓄えが正常化する3~6か月間の服用が必要です。

 吐き気が主な副作用で、起きた場合には、食事の直後に服用したり、胃薬を併用したりします。内服困難な場合には、注射薬で治療します。治療とともに重要なのが原因の精査です。

 鉄分の摂取不足か過剰な喪失で鉄欠乏状態になりますが、食生活の偏りによる摂取不足が原因の場合には食事指導を行います。過剰喪失が原因の場合は、月経のある女性では、月経が多過ぎることや子宮筋腫、男性や閉経後の女性では、消化管出血の頻度が高くなります。主治医と相談して、胃腸の検査や婦人科健診も検討するとよいでしょう。

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