イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
yomiDr.記事アーカイブ
発熱! 我が家の対処法
先日、娘が学校から帰って発熱しました。学校ではインフルエンザで学級閉鎖になっているクラスもあります。インフルエンザがうつったのでしょうか。体温計で測ると37度8分あります。
そんな時の我が家の対応は漢方薬です。娘が愛用している漢方薬は麻黄湯(まおうとう)です。以前に病院で処方してあった残りを飲ませます。
10歳の娘、麻黄湯で病欠なし
学校から帰宅後の夕方に飲ませましたが、その後も熱は下がりません。夜には38度8分になりました。でも、機嫌は悪くないですね。テレビも楽しく見ています。
娘がお風呂に入りたいといいました。昔の僕であれば当然「何をばかなこと言ってんだ! 高熱があるときにお風呂に入るなんて論外でしょ!」と叱責していました。ところが、最近は機嫌さえよければ、お風呂に入れています。まず、一緒に食事をして、そして10歳の娘といつものように一緒にお風呂に入り、そしてお風呂でちょっと遊びました。洗髪はやめさせました。風呂上がりには冷えないように、すぐにタオルで拭いて、パジャマに着替えさせて、そして一緒に寝ました。
娘の体は発熱がある割には、汗は出ていません。就寝前にもう1回麻黄湯を飲ませました。そして夜中に娘の体を触ると、じとーと汗をかいています。これは漢方で急性発熱性疾患を撃退するときの典型的成功パターンです。翌日は解熱しました。そして元気になり学校を休みませんでした。
娘の発熱がインフルエンザであったのかどうかは不明です。だって検査していませんからね。でも漢方薬で治りましたね。娘は最近の3年間で10回以上、高熱を出しています。その度に、麻黄湯を飲ませて、まだ1日も学校を病欠していません。欠席はパパのトライアスロンの応援とイグノーベル賞でボストンに行った時だけです。びっくりですね。僕が漢方を知らなければ、こんな快適な病気への対処はできなかったでしょう。
子供に大人の薬は禁物
子供の風邪や発熱性疾患に、決して大人のクスリを自己判断で子供に使用しないで下さい。インフルエンザなどの発熱時に、アスピリンなどの解熱剤を使用すると急性脳症を起こすことがあります。
また、子供の機嫌が悪いときは、小児科を受診しましょう。機嫌の良しあしは、いつもと同じように好きなことに興味を持っていれば大丈夫です。好きなテレビを見ない、好きなオモチャに興味を示さないときは機嫌が悪い証拠ですよ。小児科に連れて行きましょう。
もう一つ。発熱時に顎が胸に着くかを確認して下さい。まれに発熱が髄膜炎のことがあります。髄膜炎があれば
初期消火に役立つ漢方
昨日、今度は家内が熱っぽくなりました。家内も漢方の愛用者です。家内は麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を飲みます。同じようにじとーと汗をかいて、発熱は悪化しませんでした。
漢方の魅力は初期消火です。風邪っぽいなと思えば飲むのです。すると悪化することが
人それぞれが、少しでも幸せになれますように。
【関連記事】