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がん治療と痛み(3)やがて和らいだ副作用

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 悪性リンパ腫に対する抗がん剤治療の副作用として、渡邉慎介さん(48)の体に生じた激しい痛み。千葉県がんセンターの主治医の勧めで、2012年3月から2か月ごとに、センター内の漢方外来に受診した。

 漢方外来を担当する漢方専門医である岡本さんは渡邉さんに、「よく寝られるか」「仕事の負担は大きいか」「夜にトイレに起きるか」など、痛みとは一見関係がないことも尋ねていた。

 岡本さんが話す。「渡邉さんは、化学療法によって体の新陳代謝が低下し、余分な水分がたまって、それが冷えとなって痛みの元になっていた、と考えられます。そのために水分の排出を促し、体を温める漢方薬を体調などに合わせて幾種類か処方しました」

 渡邉さんは「抗がん剤治療後は確かに、手足が冷え、体力が落ちたせいで疲れもたまりやすくなっていました。飲み続けることで体調が整ってきたように思います」と話す。

 半年ほど前から、腰や背中を襲う激痛を意識せずに仕事ができるようになった。今も複数の鎮痛薬と、漢方の粉末製剤を毎食時に服用し、即効性の医療用麻薬を手元に用意して痛みの発作に備えているが、明らかに症状は改善しているという。

 「血液がんの抗がん剤治療は、患者によって副作用の症状が長く残る場合がある。私は幸い、主治医と漢方専門医のおかげで改善したが、苦しんでいる人も多いはず。漢方に関する情報ももっと広まってほしい」と渡邉さん。仕事の傍ら、患者会の講演会の企画などを通じて、今後も患者側からの情報発信を続けていく考えだ。

 
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