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歌手・俳優 武田鉄矢さん

 メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。

一病息災

[歌手・俳優 武田鉄矢さん]心臓病(3)5時間に及ぶ大手術

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 学園ドラマの金字塔と評された「金八先生」も、2011年3月下旬、本当の最終回を迎えることになった。1月。慌ただしい1年が始まるが、医師から「心臓の赤信号が点滅している。手術しないと死にますよ」と強い言葉で通告された。

 一方で「最終回の台本を読んで、ドキンとした」。定年直前の金八先生が心臓の病気で倒れ、入院してしまう内容になっていたのだ。自分の病気は誰にも語っていないから、脚本家も知るわけがない。

 この偶然の一致を周囲に悟られないよう、撮影は進んだ。しかし、「生徒ともみ合うシーンはこれまで何でもなかったのに、今回は息切れが激しくて、限界が近づいていることはわかっていました」。

 3月上旬、ようやく撮影から解放された。32年間の「金八先生」を無事終えて、自分の手術の準備をしようとした直前、東日本大震災が発生した。しばらくして新聞に被災者の氏名、年齢が掲載された。幼子や、同年齢の被災者名をなでながら泣いた。

 被災地での慰問を行い、電力供給がひとまず安定する秋を待って、10月に入院した。先天的に一つ足りず、石灰化して血液の逆流を起こしていた大動脈弁を、セラミックの人工弁に取り換えた。

 あばら骨を切り、人工心肺を使っての、5時間に及ぶ大手術だった。

◇         ◇         ◇

 歌手・俳優 武田鉄矢(たけだ てつや)さん 64

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