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オトコのコト 医師・小堀善友ブログ

妊娠・育児・性の悩み

立ちションできない子どもたち

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 妻が、先日、幼稚園のママ友から聞いたという話を教えてくれました。


 「○○くんは、男の子なのに立ちションができないんだって」


 なんとなんと。泌尿器科医としては実に興味深い話です。

 近年、男性でもおしっこをするとき座ってする、というのは珍しくなくなってきました。理由は簡単、「立ちションは、飛び散る」からです。

 特に、小さい子どもの場合は、飛び散るようです。男児4人がいる我が家では、子どもがおしっこした後は、周りに飛び散っています。はい、いつもトイレはおしっこクサイです。

図 1


図 2

 理由を自分なりに考えてみました。男性ホルモン分泌が少ない二次性徴以前の男の子は包茎(真性包茎)が多いです。そうなると、図1のように、亀頭部の周りに包皮がかぶっている俗に言う「かわかむり」の状態になっています。

 その状態だと、排尿の時、外尿道口から出てきた尿が、包皮の中で乱流を起こすような状態になります。そして、図2のように包皮から出てきた尿が、あらぬ方向へ飛び散ってしまうということになるのではないでしょうか?


 はい、これはあくまで、私の仮説です。

 我が子がおしっこをするところを見ても、おちんちんはトイレの方向を向いているのに、尿はトイレの横の壁に向かって出てきています。こればかりは仕方がない、と思います。

 もちろん、トイレを汚さないために、座ってトイレをするのはいいことであると思います。ただ、立ちションはオトコのアイデンティティーでもあり、尊厳でもあるのではないかと思います。立ちションができないというのは、オトコとしてのアイデンティティーの危機につながりかねない事態ではないでしょうか。

 お母さんたち、大げさ、と思うかもしれませんが、大目にみてやってもらえませんか? もちろんお掃除はたいへんだと思います。

 こう想像してみてほしいと思います。今までみなさまは座っておしっこをしていたと思いますが、「今日からおしっこを立ってしてください」といわれたらどう思いますか?

 オトコにとって、立ちションは自分がオトコであると確かめるための行為ではないでしょうか。

 というわけで、我が家では、妻の理解もあり、男児4人、堂々と立ちションしています。

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オトコのコト_小堀善友顔120px20150821

小堀善友 (こぼり よしとも)

泌尿器科医 埼玉県生まれ

2001年金沢大学医学部卒、09年より獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務。14年9月から米国イリノイ大学シカゴ校に招請研究員として留学。専門分野は男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症。詳しくはこちら
主な著書は『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)。詳細はこちら

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26件 のコメント

同感です

StayYoung7

2015.2.27 初めてブログを拝見しました。大変興味ぶかく読ませていただきました。自分も子供のころにあったことが鮮明に覚えています。的を外し...

2015.2.27 初めてブログを拝見しました。
大変興味ぶかく読ませていただきました。

自分も子供のころにあったことが鮮明に覚えています。
的を外して壁にかかってしまい、緊急に方向変更したことを。

そんなことを経験して、疑似包茎をむき出しにして放尿する
ようになった記憶がありました。

小生、団塊世代の男性(サラリーマン)の2007年問題が話題になった時点から
ライフワークとして、男性のパンツはどうあるべきかを研究
してきました。

研究の結果の産物として、テスト的に作ってブログに投稿してきました。

定年退職した時点から、毎日が日曜日となり、奥さんからはジャマな
扱いされているのを耳にします。またこの年代になると失禁、頻尿などで
外出を躊躇してしまいます。
奥さんからすると夫は家にいないでほしいと思ってます。

失禁・頻尿を気にしないで外出できるパンツを、軽度/重度の
2種類があります。
PATへ登録済です。

先生のブログはまだ2個しか閲覧してませんが、全部見る予定です。
あるべき姿のパンツ開発の参考にしようと考えてます。







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生理現象を気軽に済ませる立ション

四朗

 千葉のマザー牧場で見た風景。子どもと小動物の触れあう施設があった。うさぎ、子羊、カピバラが離し飼いにされていた。従業員が餌を売り、一方で箒とち...

 千葉のマザー牧場で見た風景。子どもと小動物の触れあう施設があった。うさぎ、子羊、カピバラが離し飼いにされていた。従業員が餌を売り、一方で箒とちりとりを持っている。

 子どもたちは餌を買い、子羊に与えていたが、食べるそばから彼らは黒豆のような排泄物を出す。ときには尻尾をぴんと立って散水車になる。動物の生理現象は、大人も子どもも笑いながら見ている。従業員は忙しい。その始末に。

 人も生き物、元来排泄行為は恥ずかしい行為ではない。しかし人前での排泄は避け、決められた施設で行うようになった。エチケットと衛生上からそのようになった。しかし、広い自然の中で登山、トレッキングなどの場合必ずしも施設があるとは限らない。

 若い時男性3人、女性2人で八ヶ岳に登ったときのこと。歩き出す前に全員トイレで用をたした。2時間ほど経って尿意をもようし、道をそれて失敬したのは男性。女性に「用をたしていらっしゃい」と傘を2本渡して簡易目隠しにしてもらった。しかし、ひとりの女性は頑として私の提案を拒否。6時間行程を切り詰め4.5時間の行程に変えざるを得なかった。全行程を歩いたらその女性は我慢の限界を超えると思ったから。

 2時間遠泳の訓練は隊列を組んで泳ぐ。指導者は意識して、「〇番3メートル横にはなれ用をたせ」と小用を足す訓練までする。出来ない者は遠泳には参加させない。件の女性も遠泳は失格となるだろう。

 人は、その場にあった生活スタイルを自由に変えることが出来るのが良い。「キジを撃つ」とはその姿勢から、大の方の用をたす意味を持つ。これはなかなか出来るものではないが、災害にあったときなど健康を保つ意味でも「キジを撃てる人」にならないと困るのではないか。

 

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面白いですね

ななし

女性の役割の一つが「男性を育てること」なら、立ちションは容認、というか男性教育の一つとして推奨されるものかも知れません。立ちションはすぐ用を済ま...

女性の役割の一つが「男性を育てること」なら、立ちションは容認、というか男性教育の一つとして推奨されるものかも知れません。
立ちションはすぐ用を済ませて狩りや戦闘に行くための本能でもあり、大切な習慣付けでもあるように思います。
昨今大工や車の整備士数の激減が叫ばれ、当地域でもちょっとした修理でも大工さんは1か月待ちのような状態です。
男性が男性化しなくなった世はやはり怖ろしくもあるように思います。

5年前くらいまでは、そういった男性育成という視点からこういう問題を考える人も少なかったようです。
しかし今は女子力という言葉とともに、この辺りを女性が洞察するセンスが「男性(家計・力・安全保障)を支え育てること」に繋がるということが結構話題になって来てますね。

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