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(1)胃の疲れに「プチ断食」

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 年末年始の食べ過ぎ、飲み過ぎで、ポッコリと張ったおなか。すっきり戻すにはどうすればいいのか。

 おなかが張っている主な要因は、胃腸が疲れて、食べ物を送り出す動きが悪く、ガスや便が排出されずにたまっているため。

 夜半過ぎは、食べ物の消化を助ける胃液の分泌が少ない。宴会や夜遅い食事が続くと、胃に食べ物が残ったまま朝を迎えることになりがち。朝は食欲がわかず、食べられず、昼・夕食で取り戻そうとして食べ過ぎる。悪循環だ。

 おなかをすっきりさせるには、生活の乱れを正す必要がある。

 ブログ「美腸への道」で、健康的な胃腸を取り戻す方法を発信している看護師の斉藤早苗さん(対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座)は「おなかの張りが気になったら、休日前の夕食を抜くといい。次の休日も、おかゆなど消化のよい食事で胃腸を休ませると、腸が動き出すようになります」と「プチ断食」の効用を説く。

 食事を控え、胃腸をリセットした後も、夜遅い食事は要注意。

 「夜12時に寝るとして3時間前の9時には夕食を食べ終えるのが理想。仕事でどうしても夜型の生活になる人は、朝・昼食はしっかり食べて、遅すぎる夕食は取らなくてもいい感覚で。夕方6時くらいに、おにぎりなどの炭水化物でエネルギー補給し、帰宅後はスープ程度にしておく手もあります」(斉藤さん)

 宴会などで「食べ過ぎた」と思った次の日は、食事を少なめにする。2日分の食事の合計で帳尻を合わせる。

 胃腸が動きを取り戻してくると、変化は便に表れる。斉藤さんは「朝食後に腸がスムーズに働き、太い便がすっきり出るようになります。おなかの張りも消えていくはず」と話す。

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