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いのちに優しく いまづ医師漢方ブログ

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年末に向けて漢方薬が必需品です

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 これから年末に向けて、忘年会、クリスマスパーティー、仕事納めとイベントが続く人が多いと思います。こんな時こそ、漢方薬の出番です。

 食べ過ぎ、飲み過ぎ、仕事のし過ぎと、何かと体に負担がかかります。体の不調はできる限り早く整えた方がいいでしょう。

食べ過ぎには

 周りの雰囲気で、つい食べ過ぎる場合もあります。いつもの量以上に食べてしまい、胃もたれや胃の痛みを感じる場合があります。

 胃のもたれ、胃の痛みには、安中散(あんちゅうさん)がよく効きます。

 宴会などで供される食事は、フライや天ぷらなどの揚げ物が多いと思います。油ものは、胃の弱い人にとっては、胃もたれの原因になったり、消化不良を起こしたりすることが多い食材です。

 消化不良には、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)が良いでしょう。

お酒には

 冬の宴会には、お酒がつきものです。日本人には、全くお酒が飲めない下戸げこの人が約5%いるといわれています。これは生まれつきアルコールを分解することができないからです。

 お酒を飲んで、顔が赤くなる人には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)が特効薬です。お酒を飲む前に服用しておくと、悪酔いしません。

 お酒を飲んだ翌日、よく顔や手足がむくむ人には、五苓散(ごれいさん)がいいと思います。

疲れには

 年末で仕事に追われ、体の疲れがピークに達している人も多いでしょう。昼間、何とか年内に仕上げないといけない仕事を抱え、夜は宴会続きというサラリーマンの皆さんには、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が頼りになります。

 そして、この寒い時期、風邪を引かないようにたくさん服を着込んで営業に走り回っている方、会社では机に向かってパソコンにかじりついているため、肩こりがひどくなりがちです。こんな人には葛根湯(かっこんとう)です。葛根湯は風邪の時にも用いますから、この時期、風邪の予防にも役立ちます。


食べ過ぎ

胃もたれ、消化不良など

安中散、半夏瀉心湯

飲み過ぎ

二日酔い、むくみなど

黄連解毒湯、五苓散

仕事のし過ぎ

体の疲れ、肩こりなど

補中益気湯、葛根湯



 今年もあと10日余りになりました。1年の最後に体調を崩しては、年末年始、のんびり休むこともできません。どうか、今だからこそ、漢方薬を使って体調管理をしてみてください。良い年を迎えるために、ぜひ。

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いまづ医師の漢方ブログ_顔120

今津嘉宏(いまづ よしひろ)

芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長

藤田保健衛生大学医学部卒業後に慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。国立霞ヶ浦病院外科、東京都済生会中央病院外科、慶應義塾大学医学部漢方医学センター等を経て現職。

日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

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