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(2)電車内でのイヤホンは危険

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騒音性難聴のリスク 音の大きさ×音にさらされた時間

 「耳という器官は、とてもユニークで不思議な働きをしている」と国際医療福祉大学病院耳鼻咽喉科部長の中川雅文さんは話す。

 音が鼓膜の内側にあるカタツムリのような形をした蝸牛(かぎゅう)に伝わると、この中の「有毛細胞」が刺激される。細胞から伸びた毛がダンスをしているように揺れ動き、この時に電気信号が発生して脳神経に伝わり、音を認知する。有毛細胞は1秒間に最高で2万回もの猛スピードで振動して踊る、体内で最も代謝の激しい細胞だ。

 加齢で動脈硬化などが進み、血流が悪くなると、有毛細胞が動かなくなったり、死んだりしてしまう。これが、多くの高齢者が高い周波数の音が聞こえにくくなる原因の一つになっている。有毛細胞は高齢者でなくても騒音を聞き続けると、疲れて休眠したり、最悪の場合は踊りすぎて毛が抜け落ち、死んだりしてしまう。

 「通勤電車でよく見かけるが、イヤホンで音楽を聞く習慣を持つと、将来、難聴になるリスクが極めて高い」と中川さん。電車内は70dB(デシベル)程度の騒音があり、それより20dB以上大きな音でないと快適に音楽を聞くことは出来ないので、知らず知らずにかなりの音になってしまう。

 騒音性難聴のリスクは「音の大きさ×音にさらされた時間」で決まる。中川さんの試算では、毎日、電車内で往復2時間、100dBの音で聞いているとしたら、十数年で難聴になる。

 このリスクを下げるのに有効なのは「周辺の環境騒音を少し遮断出来るヘッドホン。値段は高くなるが、環境騒音をさらに遮断できるノイズキャンセル機能付きのものが望ましい」

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